10/2 ニュースなスペイン語 Fonda Milagrosa:フォンダ・ミラグロサ
ムルシア州のクラブ(discoteca)「フォンダ・ミラグロサ」で1日の早朝、火災が発生した。
この火災では、少なくとも13名が亡くなり、依然として3名の行方が分かっていない。
スペインのディスコでは、これまでに、死者の出る(mortífero)火災が何回かあり、1983年12月、マドリードでは、81名が亡くなるディスコ火災史上最悪の火事が発生している。
その後、1990年には、アラゴン州のサラゴサで43名が死亡する火災が発生していて、今回の火災はこれに次ぐ規模だ。
亡くなった人の内、3名が指紋によって(a través de las huellas dactilares)身元が判明していて、残る10名はDNA鑑定(prueba de ADN)が行われるという。
煙を吸い込んだ(debido a la exposición al humo)などして、4名が入院中。その他、救急車(ambulancia)や自力(por sus medios)で病院(hospitales)や診療所(centros sanitarios)に搬送された人たちが多数。
火は建物の上層部を伝って、隣接する2つの他のディスコ「ゴールデン(Golden)」と「テアトル(Teatre)」にも広がった(se extendió por las zonas altas del edificio a otras dos discotecas colindantes)。
建物の構造が複雑なため、当初、テアトルから出火したと考えられていたようだ。なお、まだ、火災の原因は分かっていない(aún se desconocen las causas del fuego)。
火災によって建物の天井が崩落したため(el techo de la discoteca colapsó debido a las llamas)、捜索活動は難航している。
お母さん、愛してます。私たち、もう、死んじゃうかも(Mami, la amo, vamos a morir)――。
行方不明となっているある女性(28)が火災が発生した明け方、母親にこんな音声メッセージを送っていたという。女性の父親が明らかにした。
火災のあったムルシア州では犠牲者を悼み、3日間の喪に服すと発表した(ha declarado tres días de luto)。
写真は火災現場となったディスコ。
ちなみに、店名のフォンダ・ミラグロサは「奇跡の安宿」とでも訳すのか……。
これだけの火災だったが全員無傷だった――。などという奇跡は叶わなかった。
亡くなられた方たちのご冥福をお祈りします。アーメン。
出典
https://www.rtve.es/noticias/20231001/murcia-incendio-discoteca-muertos/2457243.shtml