12/24 ニュースなスペイン語 Pegarse(2):くっつく(2)
環境活動家たちが、クリスマス大移動を封鎖するために、1時間以上に渡ってM-30号線にくっついた(Activistas climáticos se pegan a la M-30 durante más de una hora para bloquear la operación Salida de Navidad)――。
こんな見出しを見て、あぁ、またあの人たちか、と思った。
特に「くっつく(se pegan)」というワードが既視感を誘う。
あの人たちとは、11月6日の小欄で紹介したゴヤの2枚の「マハ」の間に「くっついた」活動家たちのこと。
所構わず、くっつくのが、お好きなようだ。
警官たちは、7人の活動家たちを「剥がし(les han despegado)」てから、暴動罪(desórdenes públicos)と公務執行妨害罪(desobediencia a la autoridad)の容疑で逮捕した。
マハの時と同一人物かどうかは分らないが、同じ「ベジタリアンの未来(Futuro Vegetal)」という活動団体のメンバーらしい。
交通注意!:より良い世界を建設中(Atención obras: estamos construyendo un mundo mejor)
こんな看板(pancarta)を立てて、活動家たちは、抗議運動を続けていたという。
この種の文句は嫌いじゃない。まぁ、オジサン的センスからすれば、60点。
地方(mundo rural)、地球環境(medio ambiente)、動物たち(animales)を保護するような食料体制を構築し、地方再生のために補助金(subvenciones)を投入せよ――。
至極真っ当な主義主張。
もう少しやり方を考えれば、スッと受け入れられて、余計な犠牲を払わなくて済むし、反感も買わないのにと、こういう活動家たちを見るたびに思う。
また、現場で、安全反射ベスト(chaleco reflectante)を付けずに、活動家たちを撮影していたとして、ふたりの写真家たちを処罰した(ha sancionado)。
というのが、事の顛末。
で、ひとつ気になったのが、活動家たちを逮捕したのが「国家警察(Policía Nacional)」。一方、写真家たちの撮影を処罰したのが「市警察(Policía Municipal)」で、こちらは、国家警察とは別の組織。
捜査の権限や範囲に違いがあるようだ。
注1:12月24日に発出した記事に事実誤認がありました。川上さんという読者の指摘(以下のコメント参照)を受け、一部、加筆修正しました。川上さん、gracias!!
注2:小生の勘違いから、Policía Municipalを「州警察」と訳していた。これは全くの誤訳で、しかし、日本にこれに相当する組織がないので、悩ましいところだが、一応、「市警察」としておく。これも、26日に川上さんからご指摘頂いた。重ね重ね、ありがとうございます。
写真は活動家らによって引き起こされた大渋滞(atasco)。
出典
https://www.rtve.es/noticias/20221223/futuro-vegetal-pega-m30-mas-hora-bloquear-operacion-salida-navidad/2412868.shtml