12/13 ニュースなスペイン語 Inimputables:不起訴
アンダルシア州グラナダ県のとある教育機関(centro educativo)で数名の男子学生がひとりの女子学生に対して性的暴行(agresión sexual)を加えたとして、女子学生の家族が被害届(denuncia)を出したものの、加害学生らは、未成年(menores de edad)であることを理由に、不起訴(inimputables)になる公算が高い。
しかも、この男子学生らが別の女子学生に対しても性的暴行を加えていたというニュースも入って来ているが、やはり、不起訴になるみたいなので、被害者と親の無念は察するに余りある。
事件はいずれもグラナダ県内の、3歳から12歳までの生徒が学ぶ教育機関で起きたとされている。
加害男児らは9月始め(comienzos de curso)、恐らく、休み時間中(posiblemente durante el recreo)に犯行に及んだというから大胆不敵にも程がある。
男児らは冒頭の暴行の告訴後に転校していて(los supuesto agresores ya habían sido cambiados de colegio por la primera denuncia)、そのタイミングで、もうひとりの別の女児も被害を訴えたようだ。
加害男児らが不起訴になる公算が高く、まだ、未成年な上、被害にあった女児らがすぐに犯行を言語化することができなかったためか、事件の全貌がまだ見えてこない。
この事件もかなりショッキングだが、もっと衝撃的なのが、こうした犯行も含めたマチスモ的な暴行事例(violencia machista)が教育現場(entorno escolar)で、2023年から2024年にかけて11%も増加していて、これはここ4年間で最も高い数値だそうだ。
専門家によると、ポルノ画像へのアクセスが年々若年層化していること( el acceso cada vez más temprano a la pornografía)、暴力の矮小化(la banalización de las violaciones)、性教育の欠如(la carencia de educación sexual)などが影響しているらしい。
また、若年層にアルコールとドラッグの使用(el consumo de alcohol y drogas a edades tempranas)も広がっていると聞くと、他国のことながら、暗たんたる気持ちになる。
自国はどうか…。
小生の耳にはまだこうした事件は届いてないが、それは日本が教育が行き届いていて、平和だからなのか、大人たちが揉み消しているからか、はたまた、子供たちが巧妙なのか……。
子供は大人を写す鏡(los niños, espejo del adulto)――。
小生は、とても規範的な大人とは言えないが、せめて恥ずかしくないヒトでいないと……。
写真はどこかの小学生(本文とは関係ありません)。
出典
① 男児ら不起訴
https://www.rtve.es/noticias/20241212/segunda-denuncia-menores-agredir-companera-colegio-granada/16368968.shtml
② 教育現場でのマチスモ増加
https://www.rtve.es/noticias/20241209/crece-violencia-machista-entornos-escolares/16364783.shtml