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1/15 ニュースなスペイン語 Moción de censura:内閣不信任決議
国民党(PP)党首アルベルト・ヌニェス・フェイホ(Alberto Núñez Feijóo(写真右))がペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)首相率いる現政権に対して、内閣不信任決議を提出するつもりだ(presentará)と表明した。
ただし、そのためにはカタルーニャ州の地方政党であるジュンツ(Junts)の支持が必要(si Junts la apoya)だともした。
現在、スペイン下院議会(Congreso de Diputados)の構成人数は350人。
その内訳(composición)を見てみると、与党(Gobierno)は、スペイン社会労働党(PSOE;120人)とスマール連合(Sumar;27人)を合わせて148人。
これに対して、野党は、国民党(137人)にジュンツ(7人)の支持が加われば144人となるので、与党には大きなプレッシャーとなる。
しかし、まだ決定打が足りなかった国民党にとって嬉しい誤算だったのは、これまで態度が曖昧だった極右政党ボックス(Vox;33人)からの支持が公式に(públicamente)得られたこと(haya respaldado)。
これが実現すれば、不信任案推進派は177人となり、可決のための勝算がかなり高まる。
しかし、今後、仮に不信任決議案が可決されても、再び総選挙が実施され、政治空白が数ヶ月生じる可能性もあるし、そのことで国民に愛想をつかされるかもしれない。
しかも、最悪の場合、野党が今より議席数を減らし、惨敗する恐れだってある。
なのに、フェイホはなぜ、かくもウマミが不明なカケに出ようとしているのか・・・。
フェイホの真意を読み解くカギは、現在、政府が躍起になって推し進めている通称「ベゴーニャ法(Ley Begoña)」にある。
同法ついて、フェイホは、あるインタビューで「(フランシスコ・)フランコの独裁体制と同じ手口(Es una medida propia del régimen de Franco)」と述べていることからも分かるように、ベゴーニャ法の成立にかなりの危機感を抱いていて、どうにかこれを阻止したい構え。
フェイホは、自らの肉を切らせてでも、サンチェスの骨を断てれば良いと思っているのかは定かではないが、中々、男気のある決断なんじゃないかしらん。
では、ベゴーニャ法とは何なのか?
稿を改めて、紹介することにしよう。
写真はサンチェス首相の妻ベゴーニャ・ゴメス(Begoña Gómez(左))とフェイホ。
ベゴーニャ法の「ベゴーニャ」とは、もちろん、この「ベゴーニャ」のこと。
ベゴーニャ・ゴメスについては、2024年7月30日や31日の小欄でも取り上げているが、例の「コルド案件(el caso Koldo)」への関与が疑われている。
出典
https://www.ondacero.es/noticias/espana/feijoo-presentara-mocion-censura-convocar-elecciones-junts-apoya_202501136784e7a8bc785b0001797985.html