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10/8 ニュースなスペイン語 Encuentro familiar:家族との面会

9月27日の小欄で、上皇(rey emérito)フアン・カルロス1世(Juan Carlos I)がまだ、在位中だった時、当時の大女優(vedette)との仲睦まじい姿を盗撮された写真がオランダの週刊誌に掲載されたというニュースを紹介した。

そんなニュースが明るみになった時、実は上皇はスペインにいて、家族とのプライベートな面会(encuentro familiar y privado)を果たしていたというのが今日のお話。

例年、4月か5月の頃、上皇は趣味のボードレース(regata)に参加するため、ガリシア州ポンテベドラ県のサンセンショ(Sanxenxo)という港町にやってくる(Noteの検索で「ニュースなスペイン語 フアン・カルロス」とすれば、過去の上皇関連の記事が大量に出てくる。関心のある方はどうぞ、お試しあれ)。

しかし、毎回、王室メンバーとの接触なしに、フアン・カルロス1世はスペインを後にし、独り、現在隠遁中のアラブ首長国連邦のアブ・ダビへの帰路につく。

今回もこんな寂しい帰国かなと思っていたら、息子であるフェリペ6世(Felipe VI)と妻レティシア王妃(Reina Letizia)、それにフェリペの2人の姉であるクリスティナとエレナ王女(Infantas Cristina y Elena)、上皇の妹マルガリータ王女(Infanta Margarita)そして、将来の国王となるでろう王位継承者(heredera)であり、フアン・カルロスにとっては孫娘にあたるレオノール(Princeda Leonor)と久々の再会できていたという。

良かった、良かった。

そして、この度、面会した人物の中に、ひとり聞き慣れない女性の名前があった。

ロランス・ドブレ(Laurence Debray(写真))――。

知性に満ちあふれた雰囲気の女性だが、まさか、家族公認のオメカケさん(!?)かと思いきや、さにあらず、来年の初旬に出版されることになっている上皇の回顧録(memoria)『和解(réconciliation)』の作者(su biógrafa)という(オリジナルはフランス語)。

回顧録のタイトルの如く、いろいろなわだかまりが直ぐ様「和やかに解けてゆく」とはいかずとも、これまで中々実現することの無かった再会がようやく叶ったのは、まぁ、皆にとって良かった。

特に、人生の残りが30年も40年もある若人とは違い、(多分)最終コーナーあたりを回ったフアン・カルロスにとってはとても充実した2週間になったんじゃないかしらん。

写真はプライベートないでたちのフェリペ6世(写真左)とレティシア王妃。

出典https://www.rtve.es/noticias/20241006/juan-carlos-i-abandona-galicia-tras-casi-dos-semanas-recibir-visita-hijos-princesa-leonor/16276079.shtml