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うつ病は首の筋肉のコリだ 筋肉のコリと脳の関係 第1回

脳の機能

脳の機能を考えてみると、それは見る、聞く、話す、臭いを嗅ぐ、触って感触を得る、走る、歩く、箸を持つなどの筋肉への運動の指令、沢山の言葉顔や形の記憶する、暗算などの計算する。

更にいろんなことを想像する、喜ぶ、楽しむなどの感情表現何かを実現する為の強い意志などがあります。 脳は本当に沢山の働きを持っております。

うつ病という脳の病気も、脳が行う膨大な働きのほんの僅か部分の機能不全に過ぎません。 生命の観点からの人の生命活動や脳の機能の全体像から眺めてみると、うつ病はちょっと不安を感じ易くなった程度しかありません。

しかしうつ病にある当事者からしてみると、深刻な病気です。 今も未来も楽天的に考える事もできません。 仕事や家庭生活も満足にできません。
悪化すると床に臥せて外出もままなりません。

細部の変動を治す

矛盾していますが、人の身体の全機能から見るとうつ病は大した病気ではありませんが、僅かな身体の機能低下が全体の活動に影響します。

細部のわずかな変動が全体に影響を及ぼす事になっています。これがうつ病であり、病気という事になります。

病気を治すにはその細部の変動を本来の機能に戻る事になります。
例えば筋肉にコリがあればそれを取り除きます。 すると身体は本来の正常な状態に戻って行き病気は治ります。 

脳の栄養供給と老廃物排泄

その脳への栄養補給は2つの動脈でなされております、1つは椎骨動脈、もうひとつは頸動脈です。 そして脳を去る老廃物の排泄は内頸静脈だけで運ばれます。

脳から直接出ているのは内頸静脈だけですが、首の部分を走行している主たる静脈は先の内頸静脈と外頸静脈と前頸静脈です。 外頸静脈は頭蓋骨の外側の頭皮からと顔面深部からの静脈となります。 なお体の下水道に相当するリンパ管は脳にはありません。

もし首に筋肉のコリがあると栄養補給の動脈と静脈は圧迫されて血流が低下します。 脳には十分な栄養が届かないことになりますし、脳から老廃物の排泄も低下します。 そうなると様々な症状ができてきます。

うつ病は脳の問題でなく
 実は首のコリの問題である

私見で、可能性を説明しております。

わずかな脳の部分の血流障害

うつ病は脳内のセロトニンの分必の低下に関連があると言われていますが、もう少し広く別の視点で考えてみます。

心の病と言うことで脳のどこかに問題があることは予想されます。 日常の話す、聞く、臭いを嗅ぐ、歩く、走る、ご飯を食べるなどの普通の動作はできております。 と言うことは脳のほとんどの機能は正常で、わずかな部分に問題を生じていると予想されます。

どれだけの範囲に問題が生じているか、そんなことは現在の最先端の医療技術や知識をもっても厳密には言えないと思います。

あえておまかな数値を大胆に想像すると、問題の範囲は全体の1%だったり、それでも脳の多くの機能との対比で考えるとまだ多いような気がします。 それはもしかして0.1%以下や0.01%以下の僅かな部分だけが障害を受けているだけかもしれません。

1%の小さい血流低下

出来るだけシンプルに血液の流れだけに着目して考えてみます。 脳に栄養を送る2つの動脈の太い方の頸動脈で考えてみます。 その外径は平均で9㎜程です。 そしてうつ病での損傷の場所が脳全体の1%以下の問題とし、血流は1%減ったと考えます。

それには頸動脈の血管が圧迫されて、血管の太さ(断面積)が1%狭くなり、血流は1%低下します。 それは血管の太さでは0.09㎜狭くなるに相当します。 0.09㎜なんて、ちょっとしたことで狭まってしまいます。

当然、余裕度というのが我々の体に備わっているので、ちょっとした変動を吸収してくれます。

10%の大きな血流低下

次に確実に脳に影響を及ぼすと思われる10%の血流低下を考えると、それは頸動脈の外径の9㎜の10%で0.9㎜狭くなった場合です。 厳密には面積は2乗に比例しますし、血管の円の外周部は面積が広く、更に血液が流れるのは内径が関係しますが、計算を簡単にするために、頸動脈の外径で見積もってみますと、外径が約0.5㎜狭まると血流は10%低下します。 ちなみに血流の5%の低下は0.23㎜の狭まりです。

首の筋肉のコリのよる圧迫で頸動脈の外径が0.5㎜狭まるとか0.23㎜狭まるということは十分にありうる話だと思います。 薬でもなかなか治りにくいうつ病も、首のコリを取ってあげると血流が本来の量に戻り、今まで新鮮な血が届ていなかった場所にもそれが届くようになり、脳の機能が十分に発揮できるようになっていきます。 損傷を受けていた脳も自然治癒力の力で少しずつ治ったり、代償機能が働き始めて症状が消えていきます。

うつ病は脳の問題でなく、実は首のコリの問題である

全てのうつ病が対象という訳けではありません、首にコリがある人は、首のコリを解消すれば、治るかもしれないと言う可能性を示しております。

「うつ病は脳の問題でなく、実は、首のコリの問題である」と言われると、なんだか心の病を前向きに考えられるような気がします。

記事のオリジンについて

この記事はキララ鍼灸院のホームページの連続記事から1章を抜き出しました。 その記事を note に転載しました。 僅かに追記をしました。

キララ鍼灸院のホームページにあるオリジナルの連続記事は2017年6月に書いたものです。 全部で4章の記事プラス補足記事で作られています。それは2万文字の長い記事で、400文字原稿用紙に換算すると50ページです。 それがホームページでは1ページになっていました。

オリジナルは以下のURLで読めます。


転載した理由は

2017年6月当時に書かれたオリジナルの連続記事は、数々の斬新な視点を持っていました。 

例えば、
「脳の膨大な機能のゴク僅かな機能低下が病気である」
「うつ病は脳の問題でなく、実は首のコリの問題である」
「首のコリを解消するとうつ病が治る」
「アルツハイマー型認知症は20年以上の長期で進行するので脳内老廃物の排出を高めると長期的な認知症の発病リスクを下げる」
「脳からのアミロイドβの排泄の具体的な解説」

それらが複数の章に分かれて居ましたが、全体が2万文字で400字の原稿用紙で50枚もありました。 またホームページ上の一つの電子ページの記事でした。 

話が長すぎて、また複数のトピックスも入っていたので、Googleをはじめとする検索エンジンが上手く見つけてくれません。

記事の内容は未だに古さを感じておりません。十分に今に通じる点があります。 

それで読者も読み易く、検索エンジンも見つけ易いように 記事を小分けにしました。情報発信は note  さんの力を借りて、多くの人に記事が届く事を期待しております。 


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