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脳の健康法は南枕が最強 先人の知恵を科学で説明

南枕で寝ると長期に渡り脳と身体の健康を維持出来たり、様々な脳疾患による不調から回復できます。最強の脳の健康法(セフルケア)です。南枕とは寝る時の姿勢で、頭を南に向けて寝ます
私見で仮説です。 

先人の知恵の伝承

有名な言い伝えに「死んだら北枕」があります。
私はそれを先人の知恵の伝承だと考えています。

しかし今の社会ではその先人の知恵がないがしろされて、
単なる迷信やおまじない程度に思われています。

それで北枕の知恵を現代風に書き換えて科学的に説明しました。
南枕の有効性を科学で深く考えて、答えを明快に説明します。
地球磁気と身体、原子の視点です。 

南枕は最強のセフルケア法の出発点

脳の興奮を取り、深い睡眠が出来ると脳の隙間が広がり脳脊髄液が脳の老廃物を洗い流してくれます。 そして脳の回復や脳細胞の新生が高まります。 

深い睡眠を得るためにどの様に地球磁気を利用するかが今回の出発点になります。

南枕の効果を更に高める

「南枕で寝る」+「 枕無し or 低い枕 」で寝る

理由

睡眠中に脳脊髄液が脳の老廃物を洗い流してくれます。 その洗い流す水圧を作るポンプは心臓の拍動です。 頭が心臓よりも高い位置にあると洗浄圧力が下がります。 それで効率が悪化します。 

更に首と胸部を真直ぐにすると、頭、首、胸の繋ぎ部分で脳脊髄液の排泄と頚静脈の流れがスムーズでなって排泄の効率が高まります。

地球磁気と身体

厳密に説明するには原子のモデル、電子軌道、電子のスピン方向のバランス、共有結合、イオン化、ローレンツ力、生理学の詳しい説明が必要になります。

その説明はどうしても長く、複雑になります。それで文章化を躊躇っています。いずれ機会があれば文章化できればと思っています。

それらの理屈の詳しい説明は途中で読むのが嫌になります。それで私の治療院の患者さんには出来るだけシンプルに説明しています。 説明に若干の矛盾点もありますが、全体の理解を優先させます、ご理解をお願いします。それをこれから説明します。

地球磁気の流れの方向

みんなが知っているコンパスで方位を調べます。 Fig.1です。 コンパスの針の赤い部分は北を示します。言うもなく北極の方向が北です。

磁石のN極とS極が引き合います。 それでコンパスのNは北極のS極に引かれます。 
注意しないといけないのは北極はS極南極がN極になります。

地表での地球磁気の流れは南極から北極に向かいます。 地球磁気の流れの方向が直感と逆です。科学的にはそのようになります。

ここを間違うとこれから理屈を何段も積み上げて作る、南枕の効果の正解が違って来ます。


Fig.1 コンパスで地球のS極とN極を調べる


地球磁気に影響を受ける人

地球磁気を大きな磁石と考えます。 そして磁石にくっつく鉄は強磁性体です。血液中の赤血球には鉄のモグロビンが含まれています。 それで血液は地球磁気の影響を受けます。

磁場は鉄などの磁性体を引き付ける力です。その鉄を引き付ける力の方向が、南枕では南から北に向かいます。 

厳密には地球磁気の影響を受けるのは、静脈中の赤血球のヘモグロビンだけです。その点はこの後の「地磁気の影響を受ける鉄ヘモグロビン」の節で詳しく説明します。

南枕 

Fig.2の左側です。南枕にすると地球の磁気力によって頭の静脈の血液を心臓に引っ張る力が高まります。脳からの老廃物の排泄力が高まる事になります。

動脈と静脈は毛細血管を通じて繋がっています。静脈の排泄力が高まると、動脈の供給力も高まります。

その結南枕で寝ると、睡眠中ずっと血液のよる脳の脳内の新陳代謝が活発になって、脳細胞の新生と再生が高まります。

Fig.2 地球磁気と南枕

足が火照る

南枕で、足から心臓に血が戻る静脈の経路では、地球磁気力が、静脈の血の戻りを妨げるように働きます。

布団に入って直ぐは足が火照るとなかなか寝れません。その時も地球磁力によって足の血流が低下して足の火照りが減ります。それで入眠が促進されます。

副交感神経が優位

その後、睡眠が深くなるにつれて、副交感神経が優位になって血管は拡張します。血流が増します。足の血管も広がって足の血流が増加します。それで朝起きた時には足がポカポカしてしています。

足と心臓間の静脈の血流は、地球磁力が心臓に戻る方向の逆に引っ張ります。血流が一時的に低下しますが、その後の入眠中に副交感神経が優位になると血流が増ると考えています。

足と心臓間の静脈の血流は、地球磁力よりも副交感神経のよる血管拡大の作用の方がより高いと考えています。

入眠の最初に足の火照りが消えて、その後足が暖かくなる。南枕が作りだす足に対するメカニズムも理に適っています。

なんだかんだと言っても病気からの快復には十分な睡眠や深い睡眠が不可欠です。その睡眠が行えれば、自然治癒力が高まり人は病気から治っていきます。

北枕

死者は北枕にします。 生きている人は北枕をしません。
私はこれは先人の知恵だと理解しています。

現代物理で判明している原子レベルでの電子軌道やスピンの振る舞いまでの知識はありませんが、数千年の長い年月を掛けて得た経験の積み重ねの知恵です。

北枕はFig.3の左側の人です。地磁気で静脈の血液が引っ張られて、脳の血の排泄が低下します。老廃物が脳に滞留します。

一見、睡眠中に脳の血が十分に集まって、脳の治癒が進む効果が期待できるように見えます。 

しかし脳の興奮状態を下げるには、脳内の滞りを良くして血液の排泄を高める必要があります。脳梗塞や脳出血の回復にも脳の興奮を抑制する必要があります。脳出血では脳内の出血の排泄が必要です。

静脈と動脈は毛細血管を通じて繋がっています。脳の静脈の排泄が高まらないと、動脈の供給も増えません。動脈からの栄養と酸素の供給がないと脳の修復機能も十分に働きません。 

それらを総合的に考えると北枕では脳の老廃物の排泄を高める事が出来ないので、深い睡眠も期待できません。それでやはり南枕が一番治療効果を出せると考えています。

脳のゴミを出さないと、脳の修復機能も十分に働かないと言えます。

Fig.3 地球磁気と北枕、西枕

西枕

Fig.3の右側です。 地磁気は身体を横に流れます。 血液は左側の心臓側に集まります。
脳の部分で見れば、左右のバランスが悪くなります。 左脳(論理)分に血が多く、右脳(感情)部に血が少ないアンバランスです。

キララ鍼灸院に来られるメンタル疾患の患者さんには、なぜか西枕が多いです。

北枕から南枕に変えたら一時的に怖い夢を見る

北枕はどちらかと言えば脳の血流の低下です。南枕は脳の血流の増加です。

今まで北枕であった人が南枕に突然変えると、悪夢を見たりします。今まで睡眠中に脳の血流が不足して、機能低下の鎮静にはなっていましたが、脳の修復機能が働いていなかった。

南枕で、脳の血流が増加して脳活動が活発化します。脳の修復機能が働き始めます。

同じ様な悪夢は、睡眠導入剤のベンゾジアゼピンの減薬時にも悪夢の症状が出ます。

ベンゾジアゼピンは脳の活動を低下させる薬です。減薬すると睡眠中に脳がより活動的になります。本来の脳の姿に戻ると言うのが正しいです。それで一時的な悪夢が生まれます。

悪夢は1週間から2週間が消えます、脳の回復を示していると考えて下さい

地磁気の影響を受ける鉄ヘモグロビン

体内のヘモグロビンは共有結合しているので、磁界の影響を受けないという通説があります、広く医学会で言われているようです、しかしそれは一部は正しいですが、全体としては間違いです。

理由は、人のヘモグロビンが示す強磁性の生理現象を使った脳内の撮影装置が既に実用化されています。 その医療機器は高度な医療現場や研究機関で広く使われています。 

その医療機器はfMRIです。どこで使われているか以下に引用します。*1)

 fMRIの基本原理はボールド効果(Blood Oxygenation Level Dependency; BOLD)と呼ばれる現象です。この原理は、日本人である小川誠二博士により発見され、その功績により小川博士は2003年の日本国際賞を受賞されました。fMRIの出現により、これまで分からないことが多かった脳の働きを、詳しく、そして安全に調べることができるようになりました。
ヘモグロビンが酸素と結びついていない状態(還元ヘモグロビン)では、ヘモグロビンに含まれる鉄が磁性体として強く影響しますので、その周囲は暗く映ります。しかし、酸素がヘモグロビンの鉄と結びつくと(酸化ヘモグロビン)、鉄の磁性体としての影響が消えてしまいますので、その周囲は特に暗くなりません。このようにヘモグロビンと酸素の結合の程度によりMRIの画像の明るさが変化する現象が、ボールド効果です。

シンプルに言うと

身体の赤血球の鉄ヘモグロビンは酸素を運ぶ時は磁界の影響を受けない。しかし毛細血管から体細胞に酸素を渡した後は、磁気の影響を受ける強磁性体 になる。

要は身体の60兆個ある全細胞は磁気の影響を受ける。
静脈を流れる酸素を渡した赤血球は磁気の影響を強く受ける。

ピックエレキバン

ピックエレキバンが毛細血管のある皮膚に貼ると、局所的な血流の増強になって身体が楽になります。それは酸素を受け渡す毛細血管部でヘモグロビンは強磁性を示すからです。
ピックエレキバンの磁気が血液を引きつけるからです。 

同じ事で磁気ネックレスや磁気ハンドバンドの効果の説明になります。 

局所的な血流の増強と治癒

患部の皮膚にピックエレキバンを貼る。
酸素を受け渡した血液がより皮膚に引き寄せられる。
 
表皮近くの細胞で還元ヘモグロビン(酸素と結びついていない状態)の排泄が高まる。 
排泄ができると新しい酸化ヘモグロビンが入る。

その血液の排泄増強、続く新鮮な血液の流入のサイクルが加速されます。
それで患部の治癒が進むと考えれます。

地球磁気の強さをピックエレキバンと比較する

地球磁気の磁力の大きさは大体ピックエレキバンの磁界の強さの1/30から1/50の強さです。

ピックエレキバンの磁力が影響を及ぼす範囲は、推定ですが、僅か広さ1㎜程、深さも1㎜程度だと考えています。 

しかし地球磁気は全身を広く貫きます。
影響を与える磁力の総量はとんでもなく大きくなります。

身体の細胞ひとつひとに掛かる地球磁気の量は少ないですが、総量では多いので、地球磁気はジワリジワリと身体に作用します。 

もし慢性疾患であれば、何か変化を感じるには1月から3っカ月は掛かると思います。

地磁気の影響を受ける身体のミネラル

地磁気の影響を受けるのは実は赤血球だけでなく、血液中のイオン化した原子や、もっと言うと身体構成する主要ミネラルも影響を受けます。 理論編で詳しく説明します。

植物と地球磁気

植物も地球磁気の方位の影響を受けることが、多くの研究で明らかになっています。

名古屋大学の宇宙地球環境研究所のホームページから引用すると *2)

植物の根や葉っぱが地球の磁気の方向に対して敏感に作用することが、小麦、キュウリを始め、多くの植物に対して調べられています。
種子の幼根が磁気の南を向く時に、発芽の割合が高いというのです。

玉ねぎに強い人口の磁場を与えると枝根、分岐根などの異常発生が確認されている。

南枕の適応について


1)脳の興奮が鎮まり深い睡眠が得やすい。
2)長期的に認知症の発病の予防と発病を遅らせる事ができます。
アルツハイマー型認知症では、
脳の活動によりアミロイドβが作られます。脳活動による老廃物です。

生きている限り老廃物のアミロイドβの形成は避けられないと考えています。アミロイドβの蓄積がタウ蛋白質の蓄積を生み、タウ蛋白質が実質的な認知症を引き起こします。

老化と共にアミロイドβの蓄積が避けれません。老化による認知症も避けられません。

出来る事はその発病時期をずっと遅らせる事です。老衰で死ぬまでアミロイドβの大きな蓄積を先延ばしできれば、認知症にならず勝ち逃げできます。

それには南枕にして、脳の老廃物の排泄を高める事です

3)うつ病癲癇てんかん)、低周波過敏症パニック症強迫性障害などのメンタル疾患脳疾患を改善させることができます。

癲癇てんかん)は脳の一部の過剰興奮で引き起こされます。それを抑える薬の長期服用となります。薬は脳の興奮を抑制する(細胞の活動を低下させる)悪名高いベンゾジアゼピン系です。そんなものを長期服用させたらとんでもない事になります。 それが現代医療ですから最悪です。

脳の興奮を抑制するなら、南枕にして睡眠すれば脳の血が減ってベンゾジアゼピンの効果と同じか、それ以上の効果が期待できると考えています。 私見です。

4)起立性調整障害を改善できます。
推測ですが、西枕、東枕を成長期に長期続けると、身体の半身のバランスが悪くなって背骨が曲がってしまうのではと思っています。カルシウムは地磁気の影響を受けます。

以前に来院されていた中学生の男子が、かなりハリと食事法で症状が改善できました。 しかし完治させる最後の詰めが出来ませんでした。 それで南枕を提案しました。 施術をしない放置状態だったですが、半年ほどしたらすごく元気になりました。

男子を取り巻く生活環境も大きく変わったので、一概に南枕が全てとは言えませんが、無料のセルフケアなので、治療法がなく困っておられる全国の起立性調整障害者や親御さんはやる価値はあると考えています。 

しかし今ある、首、肩、背中周りの筋肉のコリは取った方が回復は早いです。 
キララ鍼灸院でコリを効果的に捕れます。

5)サッカー、交通事故などの頭部打撲による脳震盪の治療
脳震盪の治療法のキーは安静です。現代医学では脳震盪の脳の状態の診断はできますが、治療で提供できるのは安静、それだけです。 
だったら南枕は有効です。 

6)脳梗塞脳出血で緊急入院時の回復期間を短縮できます。
脳の興奮を鎮め、脳内の老廃物と出血を排泄して、細胞の再生を高めることができます。

7)入院期間を短縮できて医療費を抑制できます。

8)脳梗塞や脳出血の予防

9)東洋医学の「気」が科学的に説明する
今まで正体不明であった「気」を科学的に説明する手がかりができた気がします。
今回の記事の内容にプラスして「新しい量子力学」の知識で説明が出来そうです。

10)簡単にできる無料のセフルケアです。

枕無し or 低い枕 の理由の詳細


キララ鍼灸院のホームページ内の記事で詳しく説明しています。 詳細はそちらをお読み下さい。

記事は脳医学の学術的見地から書いた「慢性的な脳の血流低下が脳内炎症を引き起こす」です。5年半前の2017年の6月に書きました。今でも古さを感じない内容です。ぜひ読んで見て下さい。

https://kiraracare.com/brain_blood.shtml

風水関係者の間違い

ネットで北枕を検索すると風水関係者が北枕を勧めています。地球磁気の流れで頭の気が足に落ちる。それで北枕が良いと言っています。気についての科学的な言及はありません。 

その考えに致命的な間違いがあります。考えの出発点の最初に大きな間違いがあります。
地表での地球磁気の流れが北極から南極から向うと言っています。まったく逆です。

地球磁気の流れは南から北が正解です。 

恐らく風水の重鎮が最初に言い出して、それを関係者は疑う事もなく、コピペーしてネットに広めた結果だと思います。

終わりに

過去から脈々と伝承されてきた先人の知恵である北枕、その現在版である
南枕は最強の健康法であると確信しています。

1回だけの単発で終わる健康法でなく、20年、30年、40年、50年と無理なく長期に続ける事ができる健康法です。

南枕が皆様の健康の維持と改善に貢献できれば幸いです。

資料


1)磁気で生体内を診る
https://sites.google.com/site/niinfncgg/references/volunteers/ci-qide-sheng-ti-neiwo-zhenru

2)地磁気50のなぜ 名古屋大学
名古屋大学の宇宙地球環境研究所のホームページに
https://www.isee.nagoya-u.ac.jp/50naze/chijiki/44.html

オリジナルの記事は

この記事は私の別ブルグの「時代Say」の記事からの転載です。
タイトルは下の「南枕は最強のセフルケア法 第1回 概要
地球磁気を効果的に使って病気を治す」

URLは以下です。
https://jidaisay.kiraracare.com/2023/01/sleepsouth1.html

そのオリジナルの記事に僅かな補足と校正しました。

南枕の説明の修正と加筆等 2024年2月7日

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