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【悲報】テスラ株暴落。果たして今後の見通しは?

明けましておめでとうございます。
今年もみなさまよろしくお願いいたします。

さて、年明け早々EVに関するニュースをいくつか見かけたので、それに関する私見を述べさせていただければと思います。

1つ目は、EVの雄、テスラが年間の生産目標台数に到達せず、株価が急速に下落しているというものです。以下、やや長いですが重要な部分を抜粋してみます。

今年初の取引となった3日の米株式市場で電気自動車(EV)大手テスラ株が12%以上急落した。需要低迷に加え、物流の問題で納入台数が予想を下回ったことが嫌気された。
複数のアナリストは、競争激化と世界的な需要低迷でテスラ株が今後数カ月、一段の圧力に見舞われると予想している。
テスラの時価総額は、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が米ツイッターの買収を完了して以降、約3700億ドル減少。マスク氏が買収資金を調達するためテスラ株を売却したことや、同氏がツイッターの経営に時間を割かれるとの懸念が株価下落の一因となっている。
同社が発表した第4・四半期(12月31日まで)の納入台数は40万5278台と、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の43万1117台を下回った。物流を巡る問題や需要懸念の高まりなどが要因という。2022年の納入台数は40%増加したが、目標の50%増には届かなかった。

テスラ株、12%超急落 需要や物流に懸念
ロイター通信より

このニュースを見てみなさんの中には、「テスラももう下り坂だ。」「競合が出てきているから今後は今までの勢いは維持できないだろう。」「そもそもEVはまだ世界には早すぎるんだ。」など思われる方もおられるかと思います。

しかし、私はそうは考えません。

テスラは以前から、イーロンマスクの高すぎる、そして早すぎる目標計画により、計画未達なことがよくありました。それは彼が率いる航空宇宙会社、スペースXでも同様の現象です。

そして株価も乱高下を繰り返してきました。

その株価の乱高下に嫌気したイーロンマスクが、エイプリルフールに「テスラは破産した」と書いた紙をTwitterにアップしたり、テスラを自社株買いし上場廃止をTwitterで示唆したことは記憶に新しいことかと思います。

しかし、そんな批判をもろともせず、彼は電気自動車作りに没頭し、情熱的な仕事への姿勢と優秀なスタッフたちによって現在の規模までテスラを拡大させました。とくに廉価版のmodel3販売以降のテスラの急成長ぶりには目を奪われるものがあります。

断言できます。今後も、世界のEV化への流れは変わりません。そして、すでにブランドを確立しているテスラが、株価など関係なく、EV市場でスタープレイヤーであり続けるという事実もまた変わらないと思います。

そして残念ながら、日本メーカーはEV市場では完全に出遅れています。よく日本では火力発電の割合が大きいから、EVが売れても環境にはプラスにならないという反論があります。しかしこれは、国内での発電量の電源別割合など関係ありません。日本メーカーは世界規模で競合他社と勝負しなければならないからです。

今年1月にはついに、中国の電気自動車会社BYDからATTO3が販売されます。市場販売価格は440万円ながら、補助金を含めれば300万円台で購入できます。さらに小型自動車であるDOLPHINはもっと価格が下がるでしょう。(実勢価格は200万円台になると思います)。これでは値上がりする日産LEAFでは到底太刀打ちできず、その他の日本メーカーはほぼ論外です。

果たして今後、日本メーカーがEV市場で存在感を発揮できる日は来るのでしょうか?それともiPhoneは日本では流行らないと言っていたように、かつての家電産業と同じように過去の栄光となってしまうのでしょうか?

少し長くなってしまったので、日本の抱えるEVの問題点に関するニュースは、次回の記事で私見を述べさせていただこうかと思います。


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