「心を燃やせ」そんな影響を与える人になりたい。
「誰と?」
何気ない意味合いだが、その影響は大きい。
最近、兵庫県知事がパワハラで問題になった。
仕事では、「誰と一緒に働くのか」が自分のスキルアップや精神状態に大きく関わる。
教師をしていると、生徒を指導するだけでなく教育実習生を指導することもある。
未来の教員を育てるということだ。
どの仕事もそうかもしれないが、教員は想像と実際の差が大きい。
というのも、
見学している時には自分も指導教員のようにできるように感じる。しかし、いざ生徒を前にしてみると、自分が想像しているよりも再現性が低い。
しかも、うまくなければ生徒たちは相手にしてくれない。
特別支援学校であれば、より顕著かもしれない。
教員は、世間的にはしんどい仕事だと思われがちだ。
実際、その部分もあると思っている。
教育実習生たちは、そんな風潮を知りながらも志高く教員を目指すこれからの未来だ。
そんな教育実習生たちに何ができるだろうか。
自分は、絶対的な安心感を与えることが重要だと思っている。
「先生」という立場で、どのように生徒たちと関われば良いのか不安のある実習生が多い。
また、先生たちに迷惑をかけてはいけない。失敗してはいけないと強く思っている実習生も多い。
自分も実習生の時には、そのように思っていた。
当然のことだが、実際に働いている先生と教育実習生とでは、経験値が違う。
でも、生徒を目の前にするとそんなことも言ってられない。
教育実習生であろうとも、生徒たちにとって「先生」は「先生」だ。
そんな不安やプレッシャーが多い中で、少し経験値のある指導教員たちは何ができるだろうか。
実習生たちが萎縮せずに挑戦できる。安心できる環境・雰囲気を作ってあげることが重要だと思っている。
甘やかすとダメになるという時代は、少しずつ終わっていると思っている。
そもそもその人の特性に合わせて、上に立つものが調整するのが適切ではないだろうか。
なぜ右も左も分からない人によりプレッシャーをかける必要があるのだろう。
それは、効果があるのだろうか。疑問に思う。
そもそも相手に圧力をかけることが人間関係にとって適切とは思いたくない。
教育実習生だった時を思い出すと、良い思い出はない。
指導教員から「自分で考えた文章をどこからかコピーしてきたのではないか」と心無い言葉を言われたり、どんなやり方をしても否定されたり、と散々だった。
こんな人が生徒たちを教えているか、と純粋に思った。
今となっては、ある意味反面教師だ。
教員に数らず、仕事をする上で誰かと一緒にしなければならない。
「良好な関係を築くことが、最大限の結果をもたらす」と自分は思っている。
少なくとも、自分はそうだ。
生徒の成長も良好な関係があってこそのことだ。
どうしてパワハラ、モラハラ等ハラスメントというものが起きてしまうのだろうか。
普通に考えれば、生産性のないことだと思ってしまうのだが。
少なくとも自分は、「周りを潰す存在ではなく、周りを生かす存在になりたい」。
結局それが一番だと実感している。
自分と関わる人には、良い影響を与えられるようになりたい。