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#33 施設の用途変更の話
NPO法人FM事業部の菊川です。
ここ数年、使われなくなった公共施設や民間施設の用途を変更して、新たな形態で再利用している事例が多く見られるようになりましたね。
例えば、僕の身近なところでは古民家をコワーキング施設にした事例、小学校をグランピング施設にした事例、物販店舗を図書館や子育て支援施設、カフェ等が入る複合施設にした事例などがあります。
この建物の使い方を変更することを建築基準法では「用途変更」と呼びますが、この用途変更には色々なルールがあるため、ちょっと注意が必要なんです。
FM界隈の方は既に承知かもしれませんが、このところ何件か用途変更に関する相談があったので、少し基本を整理するためにまとめてみました。
少し固い話になりますが、最初にざっくりと法律を整理しておきましょう。
1 都市計画区域と都市計画区域外
都市計画法や建築基準法では、その土地にどんな用途や規模の建物であれば建てることができる(または建てることができない)といった規制をしています。
一番大きな括りとしては「都市計画区域」と「都市計画区域外」があります。
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