#22 エアコン間違えなければ、ZEBの方が安くなるってよ…
こんばんは。脱炭素マニアな地方公務員・梅木です。
最近の暑さは酷いですね…。流石に「エアコンなしで夏を乗り切るのだ!」という我慢を美徳と考える人も少なくなってきたのではないでしょうか。というわけで、今回は夏の酷暑対策に必須の「公共施設に設置するエアコン」について、目から鱗の驚きの試算結果とともに、お話ししていきたいと思います。
1.近年の気温上昇
世界の平均気温は1.5℃以上の上昇が13か月連続で続いています。たぶんもう戻れないのでしょうね(泣)。日本ではこういった事実が報道されないことにも危機感を感じます。
日本(福岡県)の気温も調べてみました。
やはり上昇が続いていますね。福岡県の年平均気温は、1890年の15.8℃から2021年の18.2℃へ3℃近く上がっていますし、どの月でみても上昇傾向です。
2.住宅のエアコン選びの落とし穴
さて、公共施設の話の前に身近な住宅のエアコンを見てみましょう。
日本の住宅業界ではエアコンは住まい手が自ら設置するのが当たり前になっていますが、「6畳用、10畳用、14畳用しか選らんではいけない。」ということをご存じでしょうか?
家電店の店員さんに勧められるがままに買っていたら、めちゃくちゃ損してますよ!色々びっくりすると思いますので、ご存じない方は、下記の松尾和也さんの解説動画(ややプロ向け)や紹介記事(素人向け)を見てみてください。
■youtubu動画 「エアコンは6,10,14畳用しか買ってはいけない!?」
■Yahoo!ニュース エアコンは「6畳、10畳、14畳」以外買ってはいけない…一級建築士「8畳の部屋は6畳用で十分といえる理由」
これらでも解説されているように、エアコンの畳数表示は無断熱の平家で使用することを前提に計算されているので、近年建てた断熱がしっかりしている住宅ほど、畳数表示を頼りにすると無駄に大きすぎるエアコンを選んでしまうという結果になります。
そして、エアコンの場合、「大は小を兼ねない」ということが非常に重要で、大きすぎるが故に低効率な運転が続き、全く省エネにならない事態になってしまう(車に例えると渋滞にハマって燃費が悪い状態)のです。
3.公共施設のエアコン選びの実態
では、本題です。
公共施設のエアコン選定はどうなっているでしょうか?
少し詳しい方なら、「事務所などの非住宅の場合は、空調機器への冷房負荷は夏の方が大きいことが多いので、冬の暖房負荷で決まる住宅とは考え方が違うのでは?」と思う方もいるでしょう。
しかし、大きすぎるエアコンをつけているという意味では、同じ問題(燃費が悪い)が起きてしまっています。
公共施設に設置されているエアコンは、大体こんな感じの天井に埋め込む(あるいは天井から吊ってある)大型の業務用パッケージエアコンです。通常天井に隠れていて分からないのですが、写真のように吸排気等に使用されるダクトが張り巡らされることになります。
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