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#39 工事費高騰を考える

このところ来シーズン用の薪割りに追われている菊川です。
先週あたりから本格的に寒くなってきたので、やっと今シーズンの薪ストーブライフが始まりました。
ストーブでコトコト煮込んだおでんやミネストローネは最高です。

前回の川口さんのコラムでは入札制度について取り上げられていましたが、僕が住んでいる静岡県でも、先月、県が進めていた県立中央図書館建設工事の入札に誰も手を挙げなかったというニュースが報道されました。

僕が勤務している自治体でも入札不調が発生してまして、この入札制度については本当に考え直さなければならない時期に来ていますが、同時に頭が痛いのが工事費の爆上がりです。

人件費の高騰、建設資材価格の高騰、長すぎる工期などが原因と指摘されていますが、漠然的なイメージ過ぎて「実際はどうなの?」と感じる人も多いのではないでしょうか。
具体的なイメージを持てるように、この図書館整備事業を事例に少し掘り下げて解説してみたいと思います。


図書館整備事業費の推移

県立中央図書館のプロジェクトは個人的に関心があり注目してきたのですが、お金にまつわる経緯はこんな感じです。

整備計画策定時(令和3年9月)
想定事業費:180億円程度
想定延面積:19,600㎡程度

基本設計完了時(令和5年7月)
想定事業費:192億円(※県産木材を増やすための増額)
想定延面積:19,800㎡程度

入札時(令和6年9月補正)
想定事業費:298億円
想定延面積:19,800㎡程度
想定工期:34カ月

(参考)静岡県立中央図書館整備HP

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