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(2)人を大事にする会社を目指して「それは序章」

…1話目は、入社日の事だったので
なぜ、入社するに至ったかを書いていきたいと思います。

それは序章

それは、入社する半年前位の事だった。
弟から「とある本を解説してほしい」と
頼まれた。

その頃、ビジネス本を読むのが趣味となっていた私は、意気揚々と引き受けた。

◇◆◇◆

ホワイトボードまで使って
鼻息荒く、解説し終わって
自己満足に浸ってる私に弟は言った。

「実は、在庫を大量に抱えちゃってさ…」

なんですと?

弟が実家の
㈱健康けむんぱすサービスに入社して10年…

業績は順調で
事業継承もスムーズに進み
弟が主導を取って、5年程と聞いていたが…

はぁ、在庫ですか…?

弟曰く、一緒にやってた仕入先の担当者が急に転勤になり、数社と共同仕入のはずだったのに
当社一社が負担する事になったと

「どうしたら、良いかなぁ?」と
チラリと、こちらを見る弟。

………分かった。

先程まで、鼻息荒く、偉そうに
ビジネス書を解説してたのに

ここで逃げちゃあ、男が…イヤもとい女がすたるってもんよ!

なんとかしちゃりましょう!
この姉ちゃんがよ!

そう、ふんどしをまくった事が

この悲劇の(いや喜劇の⁉)
イヤイヤ、人生最高の神様からのプレゼント?

…に、なるとは思いもしなかった。

私は、ただ弟にビジネス書の解説を頼まれたから、
それをしただけだった。
だから、そのノリで
ビジネス的アドバイスしよう!

と思っただけだった。
(後から、考えたら…きっと弟の目的は後者よね、
ビジネス書を解説させたのは、私に
事業手伝いをイエスと言わせる為だったのだろう)

そうして、謎の4人会議
(おとん、おかん、弟、私)が
開催される事になるのだった…

つづく

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