今だけは。ただ黙って、そばにいるよ…
本当にツライ時。あなたは、どうしてほしいんだろう…
私は…ただ黙って、そばにいてほしい。
アドバイスは、ささくれた心に却って刺さることもあるね。
そんな時、書籍だとスッと心に入ってくる。なんでだろう…
吉本ばななの「ムーンライト・シャドウ」読んだことあったかな?
ここに置いておくね。
気が向いたら手にとってみて。無理しなくていいからね。
何度、手にとったか分からない。
黄ばんだ…かすれた文字。
もう何年、この本と一緒にいるのだろう。
この本の中に旅人が出てくる。
…やがて、旅人は去るのだけれど。
できれば私も。あなたの傷にそっと寄り添って
傷が癒えれば、あなたのもとを去りたい。
人はね、変わっていくんだよ。世界も変わり続ける。
「いつか、大笑いすることもあるに違いない」
けれど、今は
それを信じられない。
「砂を噛むような時間が続く」
誰かの人生を…代わりに背負うなんて出来ないと
身を持って知った。
後悔はないけど、反省はある。
後悔などしない。常に、経験を生かし続けていく。
だから、ただ黙って、そばにいる他ない。
愛しい人がのたうち回るのを見ているしかできない。
代わってやれない。
人生泥棒はできない。
ねぇ、人生ってバカなものだよね。理不尽で、冷たくて、いつもうまくいかない。
それでも、不思議なもので…。また笑える。
私はそう信じてる。
砂を噛むような時間は永遠に思える。
そんな時、そっと本をひらく
自分に言い聞かせる
「大丈夫、大丈夫。いつかは、ここをぬける日がやってくる。」