12.一瞬のこと
2024年1月4日、夜
相変わらず多量の出血は続いていたが
普段通り過ごしていた
しかし
21時を過ぎたあたりだっただろうか
トイレから出た途端
急に気分が悪くなり
同時にお腹も痛くなった
お風呂に入ってのぼせたような
どうしようもない感覚
その時は冷静に
家族へ気分が悪いことを伝え
すぐにその場で横になった
冷や汗が止まらない
しばらく休めば楽になると思ったのだが
また、どうしようもなく気分が悪くなり
トイレに戻った
その後
トイレに座ったところまでは覚えている
しかし、次に気がついたら
自分がトイレの狭い空間の中で
倒れていたのだ
どうやら意識を失って
座位の状態から前に倒れたらしい
意識がふんわりと戻り始めた頃には
夫が目の前にいた
ゴンっ!と大きな音が鳴ったため
急いでトイレに駆けつけたらしい
夫が私に
大丈夫か?と声をかけてくれた時には
私の意識はほぼ戻っていた
そして、意識がクリアになった瞬間
下着をずらしたままの状態で
倒れている自分を思い出した
下半身を晒して
倒れていることを想像すると
恥ずかしい
意識が戻って
そういう理性が
先に働くくらいだから
自分は大丈夫だと思った
次に感じたのは
顔から首にかけての痛み
倒れた瞬間
顔面をトイレの洗面台の壁に
ぶつけたらしく
唇が腫れた感覚と
前歯に違和感を感じた
幸い
唇を少し切った程度の出血だったが
倒れた衝撃で脳が揺れて
頭がわんわんなっている
おまけに首も鞭打ち状態
何も動けない私のそばで
夫と娘が必死にどうしたいいかと
考えながら動いてくれている
その光景を
ボーッとしながら見ていたら
自然と涙が溢れてきた
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