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⑨2024.01.03

昨日からの少量の出血

不安ばかりが頭をよぎるが
今はただ安静にするしかなかった

翌日には
また夫の方の親戚の集まりが
企画されたようで、誘いを受けたが

夫から義母に電話してもらい
状況が思わしくないことを伝えてもらった

その日は朝からソファーで横になり
テレビを見ていたが
お正月を祝うムードの番組内容は
全く頭に入ってこず
単なる音のない世界にいるようだった

その後も少しずつ出血の量が増え
下腹部に鈍い痛みが起こり始めた

最初は微かな痛みだったが
時間が経つと共に
ある一定の感覚で
痛みが起こっていることに気付き始めた

これは
経験のある痛みに似てる…

そう。
陣痛が始まった痛みと同じだったのだ

この時点で
胎児が私の体から出る準備を
始めてしまったのだなと
感覚的に感じてしまっていた

夕方になる頃には
決まった感覚で痛みが発生し
その後は痛みの重さも
どんどん増していった

明日の朝
病院に行こう

夫が私の手を握りながら
そう言ったので

うん。と小さな声で頷き
夫と繋いでいる手を
そっとお腹にあてた

その後も痛みは
徐々に強くなっていき

22時を過ぎる頃には
ゔーっと声を出さずには
いられないほどの痛みが襲ってきていた

薬を飲むわけにもいかないし
ただ、ひたすら痛みに耐えるしかない

すると
日付が変わろうとしたあたりで
急に痛みが止んだ

何かのピークを越えたかのように
急に痛みがなくなったのだ

これは…
何を意味するのか

早く朝になって病院に行きたい

もう頭の中で
何かを考えるような余裕はなかった

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