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④晴れて夫婦に

ホテルの退職手続きも済み
体調不良は徐々に落ち着きつつあった

さて、次にやるべきことは

長く続けてきた事実婚から
正式に夫婦となることだ

離婚歴のある自分と初婚の彼

彼の両親はやはり
最初の頃は快く思っていなかったようで
それでもハッキリと反対とは言わず
静かに見守ってくれていた

月日が経つとともに
皆が幸せならばと認めてもらえるようになり
近年は何度か食事の席を設けたりと
良好な関係を築けつつあった

この42歳という年齢での妊娠を
初期の段階で報告することに躊躇いはあったが

入籍する決意に至ったきっかけを
話さなければと思い、報告した。

結果は自分が想像していた以上に
妊娠を喜んでもらえて
家族になることも快諾してくれた。

何より、連れ子である高校生の娘が
結婚についてどう思っているのかを
心配してくれたのだが

彼と娘は性格が似ていて
普段から2人でラーメンを食べに行くほど
仲が良いことを伝えると
驚きながらも安心してくれた。

破天荒な私をずっと変わらず
仏のような心で受け止めてくれている彼

そして、幼い頃から複雑な環境に
身を置くこととなったにもかかわらず
穏やかで心優しく育ってくれた娘

2人には感謝してもしきれない

もちろん私たちを
いつもそばで支えてくれている
人たちがいるからこそでもある

こうして彼と晴れて
夫婦となることができたのだった

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