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1年前の私
10月6日、今日は私の21歳の誕生日。
無事に誕生日を迎えられたこと、凄く嬉しく思う。
いきなりだが、ここからは約1年前の私の話をさせて欲しい。
2020年の5月、私はいつも通りアルバイトへ向かった。お客様からオーダーを承って、オーナーに注文。料理が出来上がりお客様の元へ運んだその時だった。急に震えが止まらなくなった。目を合わせただけなのに。一時的なものだと思った。しかし、その後も震えや吐き気が続いた。翌日の夜には母親に泣きながら、「人と目を合わせるのが怖い。バイトに行きたくない。」と言った。バイト先にも電話をかけることすらできず、母親にかけてもらった。
この日から私の人生は今までと180度変わってしまった。あの日バイトに行かなければ、シフトが入っていなければ、私がお客様に料理を運ばなければ………と何度思ったことか。別に誰のせいでもない。自分のせいでもなければ、お客様のせいでもない。たまたまそうなってしまっただけ。
コロナ禍だったので学校は対面ではなく、オンラインで行われた。バイトに行けなくなった身からすると凄く有難いことだった。学校の授業、課題は問題なくこなせたし、単位も全て取ることができた。しかし、平穏な日々を送っていたわけではない。7月頃にパニック障害と診断され、外出すること、公共交通機関に乗ること、友達と遊ぶこと、今までできていた当たり前のことが全て出来なくなってしまった。辛かったし、苦しかったし、怖かった。死にたいと思うことも頻繁にあった。遺書も書いた。実際に死のうと行動に移したこともあった。夜中に泣きながら友達に死にたいと電話したこともあった。親に死にたいことを伝えられると怒られ否定されたこともあった。親なら否定して当然だ。けれど、当時の私には理解できない考えで、目の前でこんなにも娘が苦しんでいるのだから自死の選択ぐらいさせてやって欲しいと思った。
9月半ば、2週間ほど、悲しいことも無いのに勝手に涙が溢れ、ご飯が食べられなくなり、笑うことすらできなくなった。感情というものが分からなくなった。そんな時に出会ったのが今付き合っている恋人だ。沢山話を聞きいてくれて、笑わせてくれて、常に病気の私を否定しなかった。ありのままの私でいいんだよと。笑ってるのに涙が出る、私を笑わせてくれたこと 笑えるようになったこと 彼の存在 色んな要素が混じりあっていた。
病気も少しづつ良くなっていた矢先、2月上旬、夜中に急に手足の痺れがおこり動けなくなった。朝一で脳神経外科に行きMRIを撮ったが異常はなかった。別の大きな病院でも検査をしたが結果は同じだった。私が罹った病気は、転換性障害という病気で、身体に何も問題はないのに心の葛藤やストレスで運動機能や感覚機能に異常をきたす病気だ。水に触れても触れている感覚どころか冷たい・暖かいの違いも分からない。手の握力がほぼない。足は踵をつけて歩くことが出来ない。痛みが酷すぎて寝むれない夜もあった。半年以上経つが、良くも悪くもなっていない。元の感覚ってどんなだったっけ。思い出せない。いつまで続くのかな〜、なんて。
今の私は、病気である私を100%まではいかなくとも、60%ぐらいは受け入れているつもりだ。自分のことを認めてあげられるようになった。そうできるようになったのは、家族・友人・恋人、その他大勢の人の支えがあったからだろう。本当に感謝している。私が何度となく傷つけてしまっても嫌と言わず、私と向き合ってくれたこと 逃げ出したくなった時逃げ出してもいいよと言ってくれたこと 黙って話を聞いて傍にいてくれたこと……… 沢山のありがとうでいっぱいだ。
ラブソング/上野大樹
予め言っておくが、これは自死を勧める曲でない。
私はこの曲に幾度となく助けられた。辛く苦しい私の心に寄り添ってくれているような気がした。何十回聞いただろうか。私にとってはお守りのような存在である。もし良ければ、1度聞いてみて欲しい。そして、コメント欄を読んで欲しい。
私が辛い経験をTwitterで呟いたり、noteで書いたりするのは慰めの言葉や同情をしてもらいたいわけではない。同じ病気の人だったり、辛い思いをしている人達の救いに少しでもなればいいと思ったからだ。届くのはほんの僅かだと思う。それでもいい。もし今悩みを抱えていたり、苦しい思いをしているのであれば誰かに相談して欲しい。相談するのが難しいのならば、言葉にして綴ってみて欲しい。大きく変わる訳では無いが、貴方の心は前よりも軽くなると思う。断言はできない。ごめんね。無責任かもしれない。それでも、1人で抱え込むよりはいいと思うの。伝えられなかった後悔・聞いてあげることができなかった後悔 2つの後悔を生まないためにも貴方なりの言葉でいいから誰かに伝えてみて欲しい。
私からのお願いだよ。
最後に、お誕生日おめでとう わたし。
この1年苦しかったけれど、よく耐えたし生き抜いたね。偉いよ。この先も辛いことはきっと沢山あるよ。逃げてもいいし、諦めてもいい。けれど、周りの誰かに頼って、自分なりの楽な生き方を見つけてみて。できることならば、生きることは諦めないで欲しい。来年、これを読んでいる22歳の私は今の私よりももっと輝いているといいな。