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インプットを選ぶ

かつてリクルートの「ケイコとマナブ」という、スクール情報誌&サイトの営業や広告制作に携わっていました。特に市場が盛り上がるのは、1月と4月。

これを読んでくださるみなさんの中にも「新年に掲げた豊富」の中で、あるいは「間もなくやって来る年度初めからは…!」と、まさにこの時期何かを始めたり学んだりすることに希望を見出している方も少なくないのではないでしょうか。

かくいう私自身も、ストレングスファインダーで強みとなりうる1位の資質が「収集心」。いろんな情報を求めて調べ、さらに手に入れることに喜びを感じ、注力もしがちですが…最近「学びを削ぎ落すこと」にも意識を向けるようになりました。


学びを削ぎ落す

突然ですが。
自分がぜひ食べたい!と思っているものがあるけれど、そこに行き着く前に勧められたものもとてもおいしそうな場合。せっかくだから…と頂いてみた結果、気づくと「自分が食べたかったもの」が目の前に出てきたころにはすっかりおなか一杯。心からおいしいと思えない、あるいは「明日食べよう…」と後回しにしてしまった経験って、ありませんか?

少し前の私は、まさにそんな状態。

私が使う自分軸手帳には、コミュニティ「自分軸手帳部」というものがついてきます。手帳が続くようにオンラインでつながりながら「手帳タイム」を部員と一緒に設けたり、気づきを与えてくれる様々なイベントも……。

手帳購入者であれば全員に参加権が与えられ、参加は任意(2022年時点では参加費も無料)。

これがとても面白くて、手帳の活用の仕方を聞いたり、自分の価値観の洗い出し方の事例を覗けたりすると「よし!私も!」とたくさんの刺激を受け取れます。

――が。この1カ月は、あえて様々な取り組みから距離を置くようになりました。
その理由は、「自分の軸を育てているようで、他人に軸を奪われる感が生まれてきた」から。

様々な取り組みを見ると「これも取り入れてみよう!」「あれも面白そう!」と様々な方法を取り入れたくなる。ところが、自分自身をより心地よく、よりなりたい姿へと近づけていくのが目的のはずなのに、結局どれも中途半端でモヤモヤしていました。そこで改めて考えていくと・・・「他人の方法をいかに自分のものにするか」と、「手段が目的化」していることに気が付いたんですね。

企画してくださる取り組みの一つ一つは素晴らしく、ヒントがたくさん詰まっている。
だから自然に任せていれば、引き寄せらずにはいられない。

一方で、自分のキャパシティや価値観というものがその手前にあることを忘れてはいけない。
「それは本当に私にとって必要なことか?」「いま私がやってみたいことなのか?」と問うと、必ずしもYesではないのかも・・・。


アウトプットにつながらないインプットは意味がない!?

そんなわけで。最近行き着いたのが、「アウトプットできるだけの量を意識しながらインプットを選ぶ」という考え方。

学んだことを実践(アウトプット)する余裕や動機がないなら、インプットを抑えめにするようにしました。

前に出合った誰かさんの言葉で「インプットは、ついつい何かしているつもりになりがち。インプットよりアウトプットに時間とパワーを割くべし」というものもありましたが…ここ最近それが本当の意味で腹に落ちた感。

そういえば、ちきりんさんの本には「学びの生産性が低くなってきたら、頑張り続けるのではなく、『ここは自分が頑張り続ける分野か?希少資源である時間を投資すべき分野か?』」と見極める必要性についても語られていたなぁ。

読書量も多ければ多いほどよいと思いがちですが――「これを自分の生き方/暮らしにとりいれたい!」と思える本に出合えたなら、その思いを消化したり仕組み化するまで、次の一冊をストップしてもいい。

せっかく学び始めたから…と、修了まで頑張りづつけなくてもいい。


次は何をインプットするかの前に、これまでの学びがどれだけアウトプットにつながっているか?を見つめるのも、ぜひお忘れなく・・・!

▼文中でご紹介した書籍はこちら

2021年12月、WordPressでWEBサイト「じぶん実験室」を立ち上げましたが、2023年6月より、noteにお引越しを始めました。

2021年12月~2023年6月の記事は、WEBサイトに掲載していたコンテンツをそのまま移行したものです。

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