手放すこと=大切なものを選ぶこと
大切な場面ではビビりまくるくせに、責任を伴わない場面では「やってみたい」が溢れて次の瞬間動いている私。
――ですが、最近ようやく、「余白を作る」という選択肢を手にし始めました。
どうする!?新たなサークルの誘惑
私が使っている「自分軸手帳」には、ユーザーのみが参加できる「自分軸手帳部」というコミュニティがあります。
手帳をハブあるいはツールにして、様々なイベントも企画してくれる運営のみなさん。
直近で募集があったのは、6月から活動が始まる「7つの習慣サークル」でした。自己啓発本として有名な名著「7つの習慣」を7カ月かけて熟読しながら、サークルメンバーで実際に日々の意識とアクションに落とし込んで習慣として実行し定着させていこう、というものです。
ところで、ストレングスファインダーの結果、私のTOPにくる資質は収集心。
知りたいことがあると、次の瞬間もうネットで検索していたり、検索ワードのチョイスがうまかったりするのも、「収集心」が強い人のあるある。
(ちなみに、私は前職の後輩から「検索ちゃん」と呼ばれていました!(笑))
そんな私なので、今回も「どうせ私は締め切りまでに申し込むであろう」と思っていたのですが……今回はそうなりませんでした。
ありたい自分であるために「今やらない」という選択
最近、子どもたちの変化や成長、足踏みが一気に襲ってきて、特に先週~今週は突如お母さん業の負荷が増大。
学校への送迎だったり、フリーで過ごせるはずの一日に早退してきたり、親御さん交えて子ども同士の話し合いに付き添ったり……と、なかなか予定が立たない日々。
考えることも多く、精神的にも疲弊して、途方に暮れ……正直へとへとです。
だから。やらないことにしました。
ちょっと話は変わりますが、今月のテーマの一つは「8割のスケジューリング」と「強制終了」。
▶過去記事:5月の計画&目標立てました!
これを意識し始めたら、ずいぶんバランスを取りやすくなったことを感じています。
放っておくと、パワーとバイタリティに任せて解決しようとする私にとって、ポイントは「何をやるか」ではなく「どう休むか」だったんですよね。
ここ3週間でそれが実感できるようになったから、「今やらない」を選択できた気がします。
学びを得られた2つの考え方
そんな自分の実感値に加えて、時同じくして学びにつながった2つの考え方に触れる機会がありました。
■「戦争は3日で終わらない」
1つ目は、先日発売になったばかりの「飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る」(ぱやぱやくん 著)。
Twitterで多くのフォロワーをもつ、元陸上自衛隊員のぱやぱやくんによるこちらの本。
この中にあったのが、「戦争は3日で終わらない」という考え方。
これからも長く続く人生。そのために、休みながら進むということを積極的に選べるかどうかが私にとっては想像以上に大切になりそう。それにいま気づいて実践したことは正しかったんだ!と背中を押された思いでした。
■「1つを選ぶことは別の可能性を捨てること」
そしてもう一つは、為末大さんのYouTube。
「諦める」とはもともとは仏教用語で「明らかにする」というのが語源だそうで、為末さんはそういうニュアンスでこの言葉を使っています。
様々なエッセンスが詰まっていて超勉強になったのでぜひご覧いただきたいのですが。
この中で為末さんが言っていたことの一つが、「何かを続けていれば、それはもちろん可能性はゼロにはならない。けれど、それに打ち込む間は、他の可能性を捨てていることにもなる」といった話。
新たなワクワクに足を突っ込むことはとても素晴らしいけれど、別の大切な機会を逸しているかもしれない。逆に言えば、私は今回新たな試みを選ばなかったことで、別の大切なものを選ぶ機会を得た、ということ。
「やらない」ということを選択したつもりだったけれど、実は「(別のことを)やる」という選択でもあったんだ!
おしまいに
そんなわけで、「休む」ことも「諦める」ことを新たな積極的な選択肢としてようやく手にできた私。
意図をもって休み、あきらめると、罪悪感もなく、効力も倍増するということも実感できています。
私たちって、思っている以上にいろんなことをこなして、がんばっています。
だから、休んでも大丈夫だし、あきらめるのもわるくない。
一つのものをしっかり手放すと、別の大切なものがその手にちゃんと残っているはずだから。