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開業2周年 ~変化と気づき~

天赦日×一流万倍日だった2020年11月1日。
この日に開業届を提出してから、先日2年を迎えました。

――とはいえ、私は相変わらずのゆるゆるライター。
これで生活が成り立つほど稼いでいるわけでもなく、いわゆる「お小遣い程度」の働きの現実を前にすると、実はずーっと、「ライター」と名乗ることにちょっとだけ後ろめたさを感じてもいたのが正直なところ。

でも、昨日ふと気づいたんです。

✓ 毎日をそもそも「案件で埋めたい」と思っておらず、
  むしろコントロールしている。
✓ そういったことも含めて、実はより自分的にいい方向に
  ちょっとずつ寄せていけているのでは?
✓ 量ではなく質に価値を見出してもらえたら、
  それでもう十分胸を張るに足るのでは?

そんなわけで、私の2年をちょっとだけ丁寧に振り返ってみることにしました。
自分の棚卸しも兼ねている(むしろその目的が大きい(笑))ので、かなり長くなりそうですが…ご容赦くださいね。


この2年の変化

◎2020.10.31~11.1 「オンラインライター塾」を受講

それまで携わっていたWEBライティングでは、取材はなくネットでリサ―チしまとめ直すような情報の二次加工的な案件が9割で、それを知ったように発信することにどこか罪悪感がありました。
そして読者の姿や反応も実感できなかった。

価値観、お仕事の仕方・捉え方、メディアは様々です。
もちろん得るものは多かったですし、あくまでも私個人の場合であり、他意はありません!

ちょっと自分の在り方を変えたいという漠然とした思いから、フリーライター・編集者である一田憲子さんの「オンラインライター塾」を受講しました。

まさにこの2日目が、私の開業記念日。

◎2020.11.3 連載のチャンスをいただく!

オンライン上でしかお話しできなかった一田さんにお礼をお伝えしたくて、日本橋で開催されていたイベントに来場なさるという一田さんに会いに。
「いつか一田さんのサイトで連載が持てるように頑張ります」とお伝えしたところ、「ちょうど次の人を探していたから企画を出してみて」と!

!!!!!

その後、ありがたいことに企画にGOをいただき、準備へ。
インタビューをしてみたい。取材ライターにシフトしていきたい。――という思いへの一歩を踏み出しました。

11月に、Instagram上で10年来の友人だったまゆちゃんにお願いしてプロフィール写真を撮影してもらい、2020年12月。ついにインタビューデビュー。

◎2021.2~ コラム連載開始

前月にひっそり企画を持ち込み営業をかけたサイトでの連載がポンポ~ン!と決まり、翔泳社によるWEBサイト「みんなの暮らし日記ONLINE」にて、4回のコラム連載を担当しました。(サイトは2021.06をもってCLOSE)

テーマは「暮らしを繕う」。

絶対に崩れない完ぺきな仕組みを作ったり、抜本的な大改造をしたり、他人をコントロールしたりするのは至難の業。でも、帳尻を合わせたり、簡単な方法で自分の機嫌を持ちなおしたり。 まるで「繕う」ように小さなチューニングを積み重ねていくことなら、さほど難しくないかもしれない。その先には、今よりご機嫌な明日が待っているのでは。 そんなわけで、私なりの目線で見つけた「心」や「時間」「モノ」を繕うちょっとした方法をこの連載でご紹介できたらと思っています。


◎2021.2~ インタビュー連載開始

インタビュー企画「はじめの一歩の踏み出し方」がスタート。
プロローグ含めて、全17回の連載の機会をいただきました。

はじめの一歩の踏み出し方:プロローグ
▶カフェオーナー 溝口奈々さん (vol.1vol.2vol.3vol.4
▶醤油蔵若女将 笛木小春さん (vol.1vol.2vol.3vol.4
▶クッキー店オーナー 尾上由子さん (vol.1vol.2vol.3vol.4
▶フリーライター 佐藤久美子さん (vol.1vol.2vol.3vol.4


実際に読者さんから感想を寄せていただく機会も多く、「直接読者さんと繋がれるって、こんなにうれしいものなんだ!」と実感。


◎2021.5~ 某雑誌編集部に営業

某有名雑誌の編集部にダメもとでメールをお送りしたところ、会っていただけることに!
その後にはつながりませんでしたが、非常にいい経験でした。
わかったのは、「自分が何が書きたいか」「何が書けるか」を明確に語れないと厳しいということ(まだこの頃はかなり手探り)。
そして、「雑誌に携われたらすごい!」という漠然とした憧れがあったけど、「あれ?わたし本当に雑誌で書きたいんだっけ?」という根っこの気持ち。
誰かが夢を叶えた姿を、絶対的な成功像として取り違えていたことにぼんやり気づきました。

◎2021.7~ ローカルメディアの記者に

「大宮経済新聞」「浦和経済新聞」の記者としての活動をスタート。
連載でインタビューを経験できていたので気持ちのハードルも大きく下がり、年末までに33件の取材。軽やかなスタートダッシュが切れました。

▼取材記事はこちら


◎2021.8~ Twitter開始

今やほぼ手帳アカウントと化していますが(笑)…
当初は自分のライティングをもっと広く届けるには?というところからスタートしたのがTwitter。

◎2021.11 自分軸手帳デビュー!

ライティングとは直接関係ありませんが、ちょうど手帳が届いたのはこの頃!
来年の目標を描き始めました。

◎2021.12 「じぶん実験室」立ち上げ

それまで、お仕事以外の「書く」はnoteをメインにしていましたが、他人のサービスに乗っかる足元の脆さがずっと気になっていたので、自分でサイトを立ち上げることを決意。
2022の目標の一つでしたが、やってみたら想像以上に早く形になったので、年末にスタート。

◎2022.1 ご指名案件をいただく①

2022の目標の一つが、ご指名案件をいただくこと。
これが私の2022年の目玉だと思っていましたが…1月末に叶ってしまいました。(笑)

記者としてお世話になっている「大宮・浦和経済新聞」を運営する「コミュニティコム」様の求人記事。このような「広告記事」は初めての試みとのことで、一緒に模索させていただきつつ、何とか納品にこぎつけました。


◎2022.2  ご指名案件をいただく②

そして今度はTwitter経由で私を見つけてくださった某ライターさんからお声がけいただき、2つ目のご指名案件。私にとっては未知のジャンルで不安ばかりでしたが、とてもご丁寧なサポートもいただき、無事に終えることができました。


◎2022.4 ご指名案件をいただく③

さらに、この時期から愛用する自分軸手帳部のイベントレポートもお手伝いすることに!


◎2022.5~ 2足の草鞋を履くことを選ぶ

それまでは「ライターと名乗る以上、1本でやっていくのが正解だしかっこいい!」と勝手に決めつけていましたが…わたしのありたい姿は「書きたいものだけ書きつつ、自分の興味を行動に移せるだけの収入を確保する」こと。
これ、ライター業だけでその収入を確保するなんて言ってないよね?ってことにようやく気づきました。(笑)

別の仕事で一定の収入を確保できれば、むしろ本当に携わりたいライター案件のみに絞って携わることができるのでは――ちょうど心地よい働き方ができる職場にも巡り合えて、バイトとライターの「2足の草鞋」をスタートしました。

◎2022.9 紙媒体の制作チームにjoin

ちょっとした会話から話が発展し、この秋は初めて紙媒体の制作にも関わる機会をいただきました。
実はこれも、手帳の「足し算のリスト」に書いていたこと。
WEBとは違うお作法や、編集者さんとの関わりの中で非常に学びが多かったのと同時に、自分の担当外の部分も含めて本がゼロから形になっていく様子を覗くことができ、本当に勉強になりました。


大事な3つのポイント

こうして振り返ってみて気づいたことがいくつか。


◎「やりたくない」を大事にする

私は、先々のビジョンを明確に描くことに大きな苦手意識があります。
その理由の一つは、おそらく「興味関心が移ろいやすいこと」。
明日もっと面白そうなことが現れたらそちらに踏み出していきたいので、決めたくない。

だったら、せめて「ちょっとずついいほうに寄せていく」くらいで大丈夫。
チューニングを積み重ねる。やりたくないことから遠ざかる。それが結果的に心地よい方に連れて行ってくれる。

ああ、思い出した。先週読んだ本にも、こんなことが書かれていました。

「ここから先は手を出さない」「これは自分のやるべき仕事ではない」というOBゾーンは、自分の可能性を限定するものではありません。むしろ、「自分はこの道(ジャンル、スキル、能力)を究めたいから、それ以外のことには手を出さない」という決意につながります。やりたいことを決めるより、やらないことを決めておいた方が、迷いは少なく、将来の可能性は狭まらないと思います。

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ”これから”の仕事と転職のルール


◎「やってみたい」をそっと置いておく

手帳の足し算のリストに書き込んでいたあれこれ。
すごく細かなタスクを切ったわけでもないけれど、そこへと近づく自分がいました。

もちろん「やってみたい!!」と大きな声でいうのが一番気づいてもらえる。
けれど、そっと置いておくだけでもいい。


アンテナさえ立てておけば、あらゆる選択の場面でベターな選択肢を選びとれる。
あるいは、ちょっとエンジンがかかった時に、一気に前に進めることもある。

置いておかないと、自分ですら気づいてあげられない。


◎小さな石を投げる

どこに導かれるか分からないし、それが主目的ではないとしても、「もしかしたら面白い方につながるかも」と思えることには、小さく小さく石を投げておく。

Twitterで私は見つけてもらったし。
このサイトをきっかけに声をかけていただいたこともあった。
「ちょっと今余裕があるので、お手伝いできることがあれば何なりと」と何気なく伝えた先に紙媒体があった。

失うものはない程度の、小さな石で十分。


お金と時間

そして…実はわたし、今年の足し算のリストにもう一つ書いていたことが。

ライティング量はSTAY、収入はUP

ということで収入を見返してみたところ、ざっくり暫定値ですが、収入は昨年の2.7倍。(去年が少額だったので、伸び率が高くなりやすいのが大きいですが!)

ライティングの量や労働時間は比較しにくいですが、去年より圧倒的に「追われている感」がないのは確か。ONとOFFのバランスは、特に後半ものすごく意識したので、仕事の負荷は収入に比例しないレベルで抑えられたと実感しています。


おしまいに

大きなビジョンを描くのが苦手な私なので、「これでいいのかな、ちゃんと前に進んでいるのかな?」とふと迷う瞬間も多々あったのですが、こうして改めて見返してみると・・・・・・

2021年 : 方向転換、行動量、基礎トレーニング

2022年 : バリエーション拡大、チューニング

自分なりにステップアップしながら経験値をつめている。
自分の心地よい選択を積み重ねられている。
過去を未来につなげられている。

――そんな事実を指さし確認できました。

来年は、3年後は、5年後はどんな風に歩もうか?
実は最近、ちょっとその未来図が見えず悶々としていたのですが…自分の足跡を振り返ったら、いろんなヒントが隠れていそうな予感!

自分をしっかりほめたたえて、来年への地ならしをしていきたいと思います。

2021年12月、WordPressでWEBサイト「じぶん実験室」を立ち上げましたが、2023年6月より、noteにお引越しを始めました。

2021年12月~2023年6月の記事は、WEBサイトに掲載していたコンテンツをそのまま移行したものです。


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