自分を満たすことで取り戻した人生の舵
こんにちは。
自分軸手帳アンバサダー&ライターの美穂です。
自分軸手帳部では、部員さん同士で手帳の使い方をシェアし合ったり、自分の手帳ライフに取り入れたりしています。
部員さんの手帳の使い方をインタビュー形式でお届けします。
▼過去のインタビューはこちらをご覧ください
今回お話を伺ったのは自分軸手帳部員歴2年目。2023上半期の自分軸手帳アンバサダーも務めるなおきちさんです。
出産以来、自分が自分でなくなってしまったかのような感覚に襲われていたというなおきちさん。自分軸手帳と共に過ごした1年間で徐々にその手にご自身の人生の舵を握り直した様子をお伝えします。
ぜひご覧ください!
きっかけは出産。「自分が自分ではなくなった」
美穂:
なおきちさんが自分軸手帳を使い始めたのは2022年からでしたね。
なおきちさん(以下、なおきち):
尾石晴さんのVoicyで自分軸手帳が話題になっていて、その存在を知りました。とはいえ、当初は「ワーママ」のためのものという印象で、「専業主婦の私にはふさわしくないかな」とも。
けれど、少しずつ手帳のコンセプトや中身を知るうちに、私の助けになるかもしれない、と思い始めました。
美穂:
どんな「助け」を求めていたのでしょう?
なおきち:
当時の私は「自分を俯瞰して、取り戻したい」という気持ちが強かったんです。出産してからというもの、我ながら驚くほどに怒りっぽくなり、夫から「変わっちゃったよね……」と言われたことも。まるで「自分が自分ではなくなった」ような感覚でした。
若い頃、誰にも言えないようなことを日記のように手帳に書きこんでいた時期があったので、「自分軸手帳に書き出したら、もっと私自身を俯瞰できるかもしれない。自分の気持ちややりたいことにも気づけるかもしれない」――そんな気持ちでした。
自分を満たせば、人にも優しくなれる
美穂:
実際に自分軸手帳を使い始めて、変化はありましたか?
なおきち:
「まずは自分を大切にしよう」と思えるようになりました。
転機は、2022年の夏頃。子どもの登園拒否に振り回されて手帳に向き合う余裕などもちろんなく、ページは真っ白のまま日々が過ぎていったのですが……
ちょうどその頃、ふと思い立って、家にあったフェイスパックをペタリと顔に貼り付けてみたんですね。その瞬間「自分が満たされている感」がものすごい!!
その充足感を手にした絶妙なタイミングで開催されたのが自分軸手帳部の「習慣化チャレンジ(※1)」でした。勢いそのままに参加して、習慣化リスト(※2)に「美容」や「運動」など、自分のための取り組みを書き込みました。やがて習慣化を目指すうちに、「自分のために時間を使っている」と実感できる瞬間がますます増えていく。すると家族にも優しくなれるようになって……「自分を満たして初めて、他人を満たせるのだ」という気づきが深まっていたんです。
美穂:
習慣化チャレンジが、自分のための時間を増やすきっかけ作りに役立ったんですね。
なおきち:
改めて振り返ると「足し算のワーク(※3)」も「習慣化リスト」も、それまでの自分は「こうしてあげたい」という他人のための項目が多かったし、そもそも「自分にのやりたいこと」がそんなに出てくるとも思っていなかったんです。けれど、「まずは自分を大切にしよう」という気づきを境に、自分のための項目が増えていきました。「〇〇に行きたい!」とか「パフェ食べたい!」とか。(笑)
「呪縛」から解放してくれた手帳という存在
美穂:
圧倒的に軽やかになっている様子が伝わってきますね!まるで何かから解放されたよう。
なおきち:
それまでは「専業主婦」という自分を卑下していたんですよね。専業なんだから家庭や家族のことに全力投球するべき、自分を優先してはいけない!って。
しかも何かに取り組もうと思っても、「どうせ子どもに邪魔されるから、だったらやらない方がいい」と最初からあきらめているところもありました。
けれど、いざ自分を優先してみたら誰にも責められないし、中断されるかもしれないけれどそれを前提に始めてみてもいいという選択肢にも気づけた。
美穂:
自分をがんじがらめにしていたのは、自分自身だったんですね。
なおきち:
まさに。勝手な「べき論」を手放せたら、子どもが別のことに取り組んでいる間に自分は手帳を開くこともできるようになりました。「今ママはこれをやってるからもう少し待っててね」と言えば、むしろ「じゃぁ僕はその間にこれやってるね」と、想像以上に大人な対応が返ってくることも。(笑)
美穂:
夫さんとの関係にも変化はありましたか?
なおきち:
大きく変わりましたね。
以前の私は「子どもを産んで私はこんなに大変!何とかしてよ!!!」という思い全開で、Twitterでも愚痴ばかりの「かまってちゃん」でしたから、身内の夫には言わずもがな。
夫的には「何かあるなら言ってこいや!!」という姿勢だったけれど(笑)、私がひたすらにイライラをぶつけているだけなので、あちらとしては何をしたらいいのかわからない。
けれど、手帳部員さんの姿勢や様々な学びに触れるうちに、「相手に変わってもらうのではなく、まず自分が変わる必要がある」と腑に落ちて。手帳にイライラを書き出して「どうしてそう感じたの?」と分解してみるようになったら、その根っこにある「実はこうしてほしかった」という自分の本音や、「こうしてみよう」という改善策が見えてくるようになったんです。
美穂:
なおきちさんはSNSでも「なぜそう思ったのかを分解して、解決方法を考えるのが楽しい」とおっしゃっていましたものね。
なおきち:
うん、大好きですね、すごく楽しい!(笑)
例えば子どもに対する夫の声掛けに「そんな言い方しなくても…」とモヤっとしたとき。以前はそのままイライラ……というのがお決まりの展開でしたけれど、今なら「療育の先生が言っていたみたいに、〇〇って伝え方に変えてみない?」と具体的に伝えてみたり。
美穂:
アサーティブ!!素晴らしいですね!!
なおきち:
イライラして人生過ごすのは時間がもったいないですしね!(笑)
新たな目標が立てられる自分に
美穂:
なおきちさんは、自分軸手帳部入部当初の自己紹介で「目標を立てられる人生にしたい」と記していらっしゃいましたが、最近まさに新たに学びたいことが出てきたとか――。
なおきち:
はい、WEBデザインを学んでみたいという新たな目標が生まれました。
実はそのきっかけも、自分軸手帳部のみなさんとのやり取りなんです。
美穂:
え!それはすごい!!具体的にどんな出来事が?
なおきち:
昨年後半から、Instagramで手帳に関する投稿を始めてみたところ、想像以上に褒めていただけることが多くて。「もっときちんと勉強したら新しい扉が開ける??」と調子にのってしまいました。(笑)
美穂:
確かに、なおきちさんの投稿や手帳は素敵で見やすくて、私も参考にしています!
なおきち:
久々に目標ができてうれしいこともあり、気分は前のめり!だったのですが――長男の入学や、次男の一時保育への登園渋りなどが重なるので、本腰を入れるのは春以降、と、実は仕切り直したところです。
美穂:
でも以前のように、ご自身を犠牲にしているようには見えませんね。
なおきち:
私自身がこの瞬間に一番大切にしたいこと=「変化の過渡期にいる子どもに向き合うこと」と確信できたんですよね。以前は「専業主婦だからそうすべきだ!」という他人軸でしたが、今は「自分なりの理想の方法で子どもを守り受け止める」ための方法として専業主婦を自ら選んでいると思えています。だから、育児と学びの優先順位を、納得して整理できたのかと。
美穂:
焦らなくても大丈夫、と思えたんですね。
なおきち:
以前は周りと勝手に比較して、焦ってばかりだったんですよ。
自分軸手帳部の部員さんって、前向きで行動力のある方が多い。それに比べて私は……って。だから、みんなが日々の取り組みや手帳を投稿するTeamsの通知も、あえてOFFにしていたりして。(笑)
けれどある日、自分軸手帳部サポーターのまちとこさんのツイートと、そこに寄せられた部員さんからのコメントを見て、我に返ったんです。
――「行動力もスピードも、単に特性が違うだけなんだ。それぞれ違う資質を持っていて、比べる必要はないんだ」って。
美穂:
今は、Teamsの通知は…?
なおきち:
ONにしています。(笑)
「みんながんばってるな~!」と思いつつ、無用に心を乱されることがなくなったので!
母親になっても、自分は自分で
美穂:
もし自分軸手帳がなかったら、なおきちさんはどうなっていたと思いますか?
なおきち:
人と自分を比べ続けて、他人軸の「専業主婦像」に縛られて……しんどいところから抜け出せないまま、苦しんでいたと思います。
美穂:
そんなご自身の経験を踏まえて、どんな人に自分軸手帳をオススメしたいでしょう?
なおきち:
かつての私のように、人との比較でしんどくなっている人や、産後子育て中心の日々に追われ自分を見失っている人に。もし手に取ってもらえたら、きっと大きなヒントにつながると思います!
インタビューを終えて
今一番の自分時間は「朝の手帳タイムです!」と笑顔で即答していたなおきちさん。いまや手帳を相棒に、手の中にある人生の舵を確かめるのが日常になったことが伺えます。とても明るい表情と朗らかな口調でインタビューに答えてくださった姿が印象的でした。そんな姿も、なおきちさんが手帳を片手にご自身と深く向き合い、自分の内なる声にコツコツと耳を澄ませたからこそ。
こちらの読者の中に、「目標」や「ありたい姿」が見つからないと悩む方がいるなら……「自分の外側ではなく、内側に目を向ける」ことを心からおすすめしたいなぁ、と改めて感じる機会でした。自分軸手帳が、きっとそのお手伝いになりますよ。
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文責:美穂