ずっと続いているNHKの洗脳、ピアニスト編(wikiも書き換えられている)4人
クラシック音楽を聴くため、一昨年までNHKラジオをよく聞いていた。
だが解説(説明、曲や演奏者の紹介)の中で、
イヤに耳についていた「こと」が多々あった。
それは、私がクラシック音楽リスナー初心者ではなく、
ロシアの音楽にずっと惹かれていたから気づいたことであるが、
「ウクライナ出身の」がやたら多い。
ウクライナという国はこの30年しかないのに、
高齢の人や、すでに故人の音楽家を紹介するのにも使っている。
一方、同時代のロシア生まれのピアニストは
「ソ連の」と表記されている(ものがある)。
書き手がその時代の詳細を知らないか、そう書くよう指示されたか、
ダブルスタンダードどころか、トリプル?かと思うほど。
書き換えられたものかは、以前のを保存していないのでここに示せない。
1,
例えば「演奏は、ピアニスト、リヒテルです。」というのが、
必ず「ウクライナ出身のピアニスト、リヒテルです。」となるのである。
ここ最近の話ではない。多分10年よりずっと以前からである。
既にそういう洗脳が始まっていて、そのことに気づいていた。
つまり今現在の「この状態」へ持ってこようとしていた流れにも、
気づいていた。気持ちが悪い。
確かに彼の出生地は現在ウクライナの土地ではあるが、
生まれた時は、ロシア帝国だったし、
活躍したのは、ソヴィエト連邦だった。
亡くなる数年前にやっとウクライナになったばかり。
しかし地元を離れてから、その場所には住んでいず、
22歳でモスクワへ移住し活動、没している。
父はロシア帝国に移住したドイツ人だし、
母はロシア人だった。
どこがウクライナなんだろう…と
ずっと違和感を感じていた。
wikiでは、リヒテルに関してはNHKよりはマシである。
「スヴャトスラフ・テオフィーロヴィチ・リヒテル(ロシア語: Святосла́в Теофи́лович Ри́хтер、ウクライナ語: Святослав Теофілович Ріхтер、ラテン文字転写例: Sviatoslav Teofilovich Richter、1915年3月20日 - 1997年8月1日)は、ソビエト連邦のピアニストである。ドイツ人を父にウクライナで生まれ、主にロシアで活躍した(ただし在留ドイツ人として扱われた)。その卓越した演奏技術から20世紀最高のピアニストの一人と称された。
915年3月20日に、今日ではウクライナ領となっているジトーミルに生まれた。父はドイツ人ピアニストのテオフィル・リヒター(ドイツ語版)である。また母は、ロシア系の商人の素封家に生まれ育ったロシア人である。父の家は代々ドイツルター派に属する商家であった。」
彼の半生を描いたドキュメンタリー「エニグマ」という映画がある。
おしゃべりを交えて晩年に撮影されたものである。
出生の話の時、「ウクライナは当時なかったけど」と話していた。(7分過ぎ)
(…この動画もバンされるかもしれませんね)
上2つの動画は同じ。
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2,
別の有名なピアニストホロヴィッツも同様で、
ウクライナ人ではないし、
ロシア帝国生まれで育った当時、まだウクライナは(国として)なかったが
「ウクライナ ”出身”」である。
もちろんNHKのラジオでは毎回しつこく繰り返している。
「ウラディミール・サモイロヴィチ・ホロヴィッツ(Vladimir Samoilovich Horowitz、ヘブライ語: ולדימיר הורוביץ、1903年10月1日 – 1989年11月5日)は、ウクライナ生まれのアメリカのピアニストである。」
ちなみにwikiのロシア語版では、ソヴィエトとアメリカのユダヤ系のピアニスト、となっている。
Влади́мир Самуилович Го́ровиц (англ. Vladimir Horowitz; (18 сентября (1 октября) 1903 год, Киев — 5 ноября 1989, Нью-Йорк) — советский и американский пианист еврейского происхождения. Один из величайших пианистов в истории музыки.
3,
エミール・ギレリス
彼はウクライナが国家になる前に亡くなっている。
(ウクライナと表記の意味はあるのか?)
19歳でモスクワ音楽院の入学でモスクワに移住している。
「エミール・グリゴリエヴィチ・ギレリス(ロシア語: Э́миль Григо́рьевич Ги́лельс, ラテン文字転写: Emil Grigoryevich Gilels, ウクライナ語: Еміль Григорович Гілельс, ラテン文字転写: Emil Hrihorovich Hilels, エミール・フルィホロヴィッチ・ヒレリス[1] 1916年10月19日〈ユリウス暦では10月6日〉 - 1985年10月14日)は、ソビエト連邦・ウクライナのピアニスト。」
ちなみに娘さんは、モスクワ生まれなので
「ソビエト連邦のピアノ奏者」となっている。
4,
ゲンリフ・ネイガウス
ロシア帝国生まれだけど…
「ゲンリヒ・グスタヴォヴィチ・ネイガウス[1](Heinrich Gustavovich Neuhaus(z), ロシア語: Ге́нрих Густа́вович Нейга́уз, ウクライナ語: Ге́нріх Гу́ставович Нейга́уз, 1888年4月12日 - 1964年10月10日)はソ連のピアニスト・音楽教師。
ウクライナのエリザヴェトグラード(現キロヴォフラード)出身。ウクライナのドイツ系(またはスウェーデン系)の家庭に生まれる。」
↑ ロシア・ピアニズムの流れに重要な教育者として特に有名だが、
誰でも名を知っているほどの人物でないので、
ウクライナの都市名はさらりと書いてあるのみ。
今後書き換えられる可能性もあるので、最初の部分を保存の為にコピペした。
※ ロシア・ピアニズム
帝政ロシア時代に基礎が出来、ソ連時代に確立されたピアノ・メソッド。
メソッド、メソード (method) とは、方法、方式のこと。
・楽器の奏法。・教育や音楽やバレエ、演劇の分野における教授方法。
ネイガウスが上級者レッスンを録音した物が残っているが、
「聴いて、聴いて、聴いて!」「歌って、歌って」と、
自分の出している音に絶えず注意を向けさせているのが印象的だった。
番外(5,)
ウラディーミル・アシュケナージ
「ウラディーミル・ダヴィドヴィチ・アシュケナージ(ロシア語: Влади́мир Дави́дович Ашкена́зи、ラテン文字転写例: Vladimir Davidovich Ashkenazy、1937年7月6日 - )は、ソヴィエト連邦出身のピアニスト、指揮者。
ヘブライ語の姓「アシュケナージ」が示す通り、父方はユダヤ系であるが、母は非ユダヤ系のロシア人である。妻の故国であるアイスランドの国籍を取得し、スイスに在住している。」
有名なアシュケナージは、ロシア生まれである。
(ウクライナは関係なかった…)
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今のウクライナは、昔からユダヤ人やユダヤ系も多い。
音楽家や芸術家にはユダヤ人が多い(気がする)。
地理的にイスラエルも割と近い。
100年とちょっと前はロシア帝国であり、
ロシアは芸術活動は盛んだった。
ウクライナ地域生まれの音楽家が多い理由の1つと思われる。
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オデッサはユダヤ人が多い事で知られている。音楽教育も盛ん。
1,926年には人口もソ連で5位だった。
(ウの首都キエフはずっとソ連第3の都市)