自分のことのようにうれしい(過去が重なる)〜前編〜
最近6歳の息子がスケボーをはじめた。
去年の東京五輪で日本人が金メダルをとったこともあって、スケボー人気がさらに過熱している。
ぼくはスケボーはやらないがBMXはやっていた(今もたまにやる)。それもあり、自分の子供にはXスポーツ(エクストリームスポーツ)を小さい頃からやってほしいと思っていたので願ったり叶ったりでもあった。
5歳の誕生日に始めて買ってあげた自転車は、もちろんBMX。普通の子供用自転車と比べると値は張るが、遊びにも趣味にもなるからと思い迷わず購入。しかし、本人は普通に自転車に乗ることだけで満足してしまい。トリックの練習にはあまり興味を示さなかった。
毎週お休みの日にはゲームをやってからBMXの練習。なかなか集中力がもたない息子にイライラしてしまったこともよくあった。
「せっかく買ったんだから」と「自分と同じ趣味を持って欲しい」という、子供からしたらどうでもいい、単なる親の押し付けを全力でしてしまっていたことに気づいた。
もうBMXはやめようかな、と思っていた頃にちょうどを中学生の甥っ子から「スケボー」をもらえることに。
喜ぶ息子を見て微笑ましい反面、スケボーは自分が教えることのできない領域であることに一抹の不安を抱えた瞬間でもあった。
今思えば、なんでもできるかっこいい父親でありたいと思ってたがゆえに、息子のやりたいことに制限をかけてしまっていたのかもしれない。自分が教えられる範囲のことなんてたかが知れているのに、無限大の可能性を持つ子供をその狭い籠の中に入れてしまうのはダメ親の至。
でも教えてくれる人がいないのにはじめるのは難しい。そこで役に立つのがYouTubeさん。もう、ほんと「さん付け」してます。いつもありがとう。
やっぱり巷で流行ってることもあり、初心者向けの動画が星の数ほどアップされている。とりあえず再生回数の多いやつを手当たり次第みてみる。言ってること、やってること同じ。初心者のゴール設定はできた。いざやってみる。
うーん、全然できない
ぼくも同じようにやってみるけど、やっぱりできない。言ってることは理解できるし(息子よりは)体の動きもスローで見て理解できる。でも全然同じ動きができない。何度も何度もやってみるが、何度も同じように失敗。それを息子と二人っきりで1ヶ月ぐらい(週末のみ)繰り返してた。
そこで思うのは、自分はBMXを始めた頃どうしてたのだろうと。確か、たまたま通りかかった公園でがっつりトリック決めてるにーちゃんがいて、自分から声をかけた記憶がある。当時14歳ぐらいだったかな。その当時はYouTubeさんの存在を知らなかった(あったのかな?)ため、リアルな人に教えてもらうしか方法がなかった。
やっぱりできる人に教えてもらうのがいちばんの近道。それがわかればあとは人を探すだけ。これだけ流行っているのだから、できる人を探すのに時間はかからなかった。