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「これからの自分」に合わせ、仕立て直す

最近はどうも、短くわかりやすくまとめた言葉を書くと、つるつる滑っていくような感じがして居心地が悪い。

Twitterを始めてから7年間、ずっと毎日1投稿を自分に課してきた。140文字に思考を込めるには、なるべく短くわかりやすくまとめる技術が必要で、その訓練でもあった。

140文字で書き続けてきたからこそ、得られたものはたくさんある。そのおかげで出会えた人も場所も多い。やってきて良かったなと思ってる。

でも昨年くらいから「短くまとめた言葉が滑っていく感覚」が現れ始め、今年になってようやく気づいた。「今のわたしはもっと文脈を共有したいのだ」と。

短い言葉に入りきらない紆余曲折。わかりやすくすると零れ落ちる本音と温度。

何より今わたしは、「わかりやすく一般化された言葉」よりも「文脈とともに味わえるわかりづらい言葉」を受け取ってくれる人達と、いっしょに居たいのだと思う。

そんなわたしにとって、最も文脈を共有しながらいっしょに考えられる場所が、noteの『じぶんジカンメンバーシップ』だ。

メンバーシップでは、毎月ひとつテーマを決めて、月4本のコラムと問いを更新してる。ここで扱うテーマは、ほとんどの場合、文脈を共有してないと浅い思考にしかならない視点だったり、「なんとなくわかる、そうだよね」で終わってしまうようなことだったりする。

始めた当初は、わたしも「ちゃんと文脈まで共有できるだろうか」と恐る恐るスタートしたのだけれど、メンバーのみなさんがちゃんと受け取ってくれている実感があって、それゆえに「短くわかりやすい言葉では零れ落ちてしまうもの」にまで一緒に目を向けられる感じが、とても心地よい。ここでは言葉が滑る感覚はほとんどない(たまーに、自分の力量不足で伝えきれないときはある、精進します)。

じぶんジカンメンバーシップ』は、noteマガジンの時代を含めるともうすぐ3年。さいしょは12名だったメンバーも、今や100名前後(!)に。

即効性やわかりやすさではなく、思考の土壌づくりから一緒にできる人達がいることが、今のわたしの人生をとても豊かにしてくれている気がする。

今年は何だか、いろいろなことを「これからの自分」に合わせて仕立て直してる。「自分って変わるんだな」なんて当たり前なことを、今さら実感したりして。

これまで着ていた服を脱ぐからって、過去の自分を否定するわけじゃない。過去は、それはそれで良い。ただ「これまで」と「これから」は別物で。絶えず変わり続ける「自分」を見つめ、フィットする未来を選んでいけたらいいな。


おわり


●エッセイ集を出版しました
「自分はどうかな?」と考えるきっかけとして、文章が届いたら嬉しいです。


運営している「じぶんジカン」では、自分と向きあう時間をつくるノートをお届けしています。もっと心地よく自分を生きるための一歩目に、よかったらどうぞ。


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じぶんジカン松岡
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