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体の「楽」と内側の「力」を見極めることが大事!


「今の子は、蛇口をひねる習慣がないから、握力が弱くなってるらしいよ。」

最近、姉がそんなことを言っていました。

真偽のほどは分からないですが。

やはり便利になることでとても助かることがある一方、失っていることもあるのだろうなと思います。

「楽になる」の良し悪しの判断って
難しいのでよね。

症状に関する「楽」の判断も、やはり難しい。

痛みが消えたり動けるようになることは、確かに嬉しいことです。

けれど、症状がなくなって楽になることだけを目指してしまうと、
危険だと思っています。


やはり、失ってしまうこともあるはずだから。





症状がなくなれば、当然、体が楽になるのだから何を言っているんだ?!
という感じかもしれませんが。

症状がなくなった=楽になった
という基準で判断するのではなく、
症状がなくなった=体そのものが楽になった、で判断してほしいのです。

いや、だから。

症状がなくなれば、体そのものが楽になるのだからやっぱり何を言っているんだ?!
と堂々巡りになり始めてしまうのだけれど。

例えばマッサージを受けたら、
コリは取れた気がするけれど
余計にスッキリしない……
なんていう話は聞いたことがあると
思います。

症状がなくなることで呼吸が浅くなったり、頭が余計にぼーっとしたり、体が余計にだるくなったりすることってあるのですよね。

逆にいうと、症状がなくなったと同時に呼吸が深くなり、頭もすっきりして、体が軽くなっているのが理想的。

要は、繰り返しになりますが。

症状がなくなったかどうかで体の状態の良し悪しを判断しないでほしいのです。

症状がなくなっただけでなく、体の内側から力が湧くのを感じるかどうかで良し悪しを判断してほしい。


私は、自分の実験を通して、
ジストニアとは失われてしまった内側の力を守るために現れる症状だと思っています。

内側とは、筋肉の内部よりさらに内側の生命維持に最も必要な脳神経や脊髄のこと。

そこの力が弱いから、外側の筋肉を緊張させて体を維持する必要があるのだと思っています。

だから、表面の「楽」を求めて
緊張を緩めてしまうことは
体にとってはかなりの負担。

おそらくその状態では、筋肉が緩んで痛みが減って「楽」にはなるでしょうが、体の芯がいっそう弱ってしまうのだと思います。

守ってくれるものがなくなるから。





辛い辛い症状がなくなれば、誰だって嬉しいですよね。

私もそうでした。

歩けなかったのが、歩けるようになったとき。

声が出なかったのが、出るようになったとき。

手の硬直が減って、お箸が使えるようになったとき。

どの時も、喜びました。

だから、症状が軽くなっても喜んではいけない!という話ではないのです。

しっかり喜んで良いけれど、
それと同時にやってほしいことが、
冷静な目を持つこと。

内側に目を向けること。

そこを意識できると、回復軌道に乗っていきやすいはず。

どうか、内側から治ろうとする
エネルギーを大事にしてみてくださいね。

※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
ありがとうございます😊

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頑張りたい理由がある人へ | ジストニア体験者・克服研究家 永松ひさこ
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