【悲報】中国でバズってるフィギュア、日本人全然分からない
こんなポストがありましてね。
「どんなブラインドボックスのアートフィギュアが流行ってるの?」
はいはい、いきなりよく分からない単語が飛んできました。
「ブラインドボックス」って何?
→何が当たるか開けてみないと分からない玩具のこと
「アートフィギュア(アートトイ)」って何?
→芸術性の高い玩具のこと。日本のフィギュアとはちょっと違う。
ベアブリックのような雰囲気で、人のキャラクターものが中国では主流。
ちなみに「潮」は潮流の潮。「流行っている」という意味で「玩」は「遊ぶ」という意味で、ここでは「玩具」の略語ですね。
この業界の王者が「POPMART」という会社。原宿にも店舗があって日本進出も果たしておりますが、記事によると2019年の売上16.83億元(約340億円)から63.01億元(約1,260億円)に急成長しているとのこと。強い。
冒頭のポストのコメント欄に中国の皆さんの推しの写真が沢山なのですが、私分からなくて焦りました。みなさん知ってますか?
MollyはPOP MARTを代表するキャラクターです。
POPMARTは基本アーティストのデザインとコラボしてフィギュアを作っていきます。アートの付加価値が乗っているので高く売れます。
Mollyはなんとなーく奈良美智さんの描く絵に近いんですが、奈良さんもPOPMARTとはコラボしているので、関係性は良好らしいです!変な心配無用です!w
さあ!ここからが本題だ!Molly以外、みなさん分かりますか?
実は上記コメントの中のキャラクターは、全てPOPMARTのキャラクターです。しかもブラインドボックス、何が入っているか分からないのですが、1つあたり日本円で1500円とかしますw ここで思いの丈をぶつけます!
誰 が 買 っ て る の ?
spというのはSkullPandaというポップマートのシリーズの名前です。スカルというだけあって、結構見た目怖いです。でも超人気キャラとのこと。
やばい。。共感ができない。。。
labubuは、ベルギー在住で、香港・台湾・中国で活躍するイラストレーターKasing Lung(カシン・ルン)さんによるデザインのキャラ。
《神秘的布卡》と言う絵本のキャラなんですが、そこからPOPMARTとコラボして一気にスターダムへ。海洋堂とかでも売ってるんです!
こちらがDimoo。この可愛さは日本でもウケそうですよね。王道な可愛さで人気を誇っています。これは確かに可愛い!!
こちらHirono小野というキャラなんですが、明らかもう日本意識してますよね。デザイナーはPOPMART会社内のLangさんという方なんですが、この方実はHironoをデザインする前にYukiというキャラも手掛けており、日本人っぽい名前の路線を行っているようです。※
POPMARTの購入者層は、圧倒的に都心部が多いです。一級都市と新一級都市がそれぞれ1/3ずつ。一級都市は黄色の網掛けのところ。その他が新一級です!
2020年の資料ではユーザーの75%が女性、年齢層は18-35歳とのことです。若い女性は中国においてもやはり経済を牽引する層です。
POPMARTの他にも最近ではTNTという会社も人気ですし、新しい会社がどんどん参入してますが、売れるデザインを作れる会社は少ないので、プレイヤーは淘汰されていっています。
日本はアニメ領域が強く、アニメや漫画から人気キャラが出てきますが、中国はPOPMARTやゲームから出てきます。
この辺の違いが分かると、中国のIPビジネスの全体図がもっと捉えやすくなります!
本日はここまで。謝謝閲読!
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