【中国】新宿ロフトが中国で流行る時代突入!?ー「学術酒場」の勃興
トークライブという文化は日本では長く愛され続けてきました。
お酒を提供するバースペースで共通の趣味を持った人が集まり、その領域に詳しい識者がスピーカーとなって深い討論をしていく形式です。
日本の草分け的存在が「新宿ロフトプラスワン」です。
特にアニメや小説、ニッチな映画などのサブカルチャー寄りの話題から、政治、エンタメ、都市伝説、オカルト、エロまで広い領域のトークライブが繰り広げられており、コミュニティ形成の一部分を担っています。
かくいう私も10年以上前阿佐ヶ谷ロフトさんでイベントをさせていただいたことがあります(大赤字だったのは良い思い出)
そんなトークライブ業界ですが、実は先日の記事「夜市で中医学」と同じように、REDを通じて中国で密かな人気を集めているという記事を見つけまして、早速調査してみました。
良い解説しているなーと思ったのが上の画像のこの記事。
「学術酒場」というネーミングが既にRED内で普及しており、テーマは「政治」「サイエンス」「テック」「文学」などを扱っているということです。
サブカルチャーは無いのかなー?と思っていたら、映画解説のテーマもありました(下右図を参照)。《SCHOOL OF ROCK》を中国の方々かどう読み解くかは興味湧きますね!
左側は《金瓶梅》という当時の社会の腐敗、貪欲、そして道徳の堕落を風刺的に描いた有名な風俗小説で、その読解をしている様子です。
少人数で深い話、というのがミソで、これは今までの中国とは真逆のトレンドです。今までは深い知識を持った人がネット上でアカウント開設して発信して、そこで有名人になっていくのが常でした。
ただ、ネット上ではエンタメ要素を多く盛り込まないとヒットは生まれないためFunny的な面白さが必要です。そうではなくInterestingの面白さを共有できるオフラインコミュニティを求めている層がREDでじわじわと勢力を拡大してきているように思えます。
僕は全然知らないのですが、アメリカの心理学者のハリー・ハーロウに関する講演に、見た感じ若い方々がこんなに集まっているのも興味深いです。
こういった広がりが生まれてくると、次第に「ある領域の有名ブランドは以下に作られたか」とか「本物の美食とは何か?」などのエンタメ寄りのテーマも増えていくでしょう。
長年中国ウォッチしていますが、専門的なトークライブがこのタイミングで若者に広がっていくとは正直予想外でした。しかもこういったプレミアム感を提供できるオフラインイベントは、会員制としてどんどん広がっていくような気がします。
今後の中国マーケは、こういったクローズドかつ熱量の高い空間を如何に作れるかがポイントになってきそうです。
そんな訳で私も似たような活動をしていました。酒場じゃなくてデジタルハリウッド大学で行われるものですが、皆さん興味ありましたらお越しください。日本の伝統工芸のブランディングは如何にして行われたか、このテーマで中川政七商店の社長「千石あや」さんを招いて日本語でお話します!
イベントページはこちらです。先着60名の方に中川政七商店さんのお土産がプレゼントされます!
あー、これ今度から少人数でバーでやった方がいいかもなと思ってきました笑
本日はここまで。謝謝閲読!
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