今さら聞けない!中国SNS基礎知識!
さて!中国のSNS、壁の向こう側なのでXやYouTube、FacebookもInstagramも使えない!というのは聞いた事あるでしょうか?
その代わりに中国独自のサービスが存在していますので、今日は中国インフルエンサー歴11年の私が、第一弾としてその複数あるプラットフォームを紹介していきます!
自社サービスとどのプラットフォームとが相性良いか、判断材料の一つとしてみてください!
結論から言うと日本人が抑えるべきSNSは「RED」だけです!
ただし、二次元界隈の関係性を重視するなら「Bilibili」も検討すべき!
その他目的によっては「Douyin」「Wechat」「Weibo」も検討対象になりえますが、多くの企業さんにとってファーストチョイスにはならないかな、という印象です!(例外はあり)
そもそも私の言っていることが何が何だかわからん!という方は以下の画像を保存するかこのnote登録しておいてください!
見てわかる日本と中国のSNS比較
基本はREDだけ抑えておけばいいんじゃないかな?と思うくらいにREDは強いです。っていうか日本と相性良いです。解説していきます!
まずはこの表をご覧ください。
インバウンドでの効果とユーザー層の良さが特徴的なRED。
開設当初はコスメのレビュー投稿が多く、徐々に若い女性のライフスタイル全般にコンテンツが発達していき、今は若い女性を中心に日々ユーザーが増えていっています。
Instagramのようなキラキラ日常投稿から、旅行する時の最適ルートの提案や映えスポットのシェア、グルメや日常のVlogコンテンツなどが主流です。
インバウンド、つまり日本で訪日中国人旅行客を待ち構えるのであれば、という点においては、以下の図が参考になります。
即時爆発型のweiboとDouyin
ちょっと分かりづらいかも知れませんが、weiboとdouyinが左側の「即時爆発型」のSNSです。XとTikTokに近く、一瞬で認知は取れるものの、タイムライン的に流れていくので、せっかく作ったコンテンツが埋もれて再発見されなくなる欠点があります。
映像を見て、瞬間的に「ここ行きたい!」と思わせることができるのですが、日本旅行にすぐ行ける人は少ないので、日本旅行のディスティネーション(目的地)を深く印象付けるには良いです。(認知拡大)
使用するユーザーのカスタマージャーニーを想像してみましょう。
中国の自宅で眠る前に携帯で目的もなくブラウジング。
突然素敵な景色を納めた映像が流れてきます。
「うわ!なんだここ!行きたい!嵐山っていうのか!紅葉めちゃきれい!!うおーーーー!!!」
としてお気に入り保存して次の動画へ。
みなさん、似たような経験あるかと思いますが、ショート動画の内容って翌日忘れてませんか?
Douyinは無敵アプリなのですが、その瞬間に購入できたり、翌日とか翌々日とかに行動できる分には効果を実感しやすいのです。
半年後か来年の旅行の計画を立てる時には使いませんが、このユーザーはきっと「嵐山に行きたい」という欲求をしばらくは持ってくれるはずなので、こういった認知の効果を期待すべきなのです。例外として、大阪旅行中に大阪のコンテンツが目に入った時なんかは、行動変容を期待できます。
長期積立型のRED
REDはいいぞ!という人は多いのですが、中国の方がどのように使っているかまで把握している人は少ないのではないでしょうか?
観光情報はとにかくREDだということを裏付ける調査結果がこちら。
例えば札幌に旅行にいくぞ!となった時にREDを開いて「札幌旅行攻略」「札幌美食」というワードで検索をかける訳です。
そうすると、実際中国の旅行客の多い場所が検索結果として出てきます。
札幌や小樽地域で特徴的なのは札幌の郊外にある安藤忠雄氏建築による「頭大仏」と、小樽の無人駅の「朝里駅」です。あと最近は札幌で古着やアパレルを買うというのもトレンドだということが分かります。
通常、我々の旅行には組み込まれない地域ですが、REDで検索すると多くの旅行客の写真や映像が出てきます。なぜここに行くのか、それはREDで検索して行きたくなったから、です!
REDを日本人やインバウンド事業者が使うべき大きな理由として(すいませんもう一つのマーフォンウォーの話は長くなるのでしません)、キーワード検索すると過去の投稿も結果一覧に表示されることです。
上記の検索結果も、10月に検索しているのに2月の記事が出てきてますよね?これが凄いんです!
Douyinやweiboは、最新の投稿がタイムラインに流れていき、過去のコンテンツは価値をどんどん失っていきます。
ところがREDは数年前の記事すらも検索結果に表示されるので、一度作ったコンテンツの寿命が長いのです。
加えて、対象の場所の口コミが増えれば増えるほど、もしくは有名インフルエンサーが行って注目されればされるほど、そこにお客さんを呼び込み続けてくれるのです。
こうして記事が蓄積されていくので、インバウンド事業者にとっては投資価値が高いと言えるわけです。言い換えると、このRED上に記事や口コミが乗っていなければ、行く先の候補にも選ばれない、ということでもあります。
まとめ
Douyinは、中国現地に法人があったり、豊富な資金力や商品力、中国国内でのパートナーや物流、システムなどのインフラを使えるのであればお勧めします。といっても年間数千万円から億の予算がなければ、中国企業との広告合戦で勝てない可能性が高いという事実も知っておいていただきたいです。
個人のインフルエンサーとしては、Douyinは最終的に中国の身分証を求められるので、色々裏ワザを使うことになり、それはリスクを伴います。
個人勢として選ぶなら、日本文化を受け入れられる土壌のあるBilibiliと、今日推しに推しているREDでしょう。ただ、単純に動画を更新していくだけではなかなか大金を得るのが難しくなってきているのは周知の事実。
お金を出してくれる広告主を意識したコンテンツ作りか、自身のビジネスにつながる発信をしていくべきですね。
もっと知りたい方、詳しく聞きたい方、お問合せください!中国SNS周りのあれこれ、きっと大体答えられると思います!
本日はここまで。謝謝閲読!
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