【読書感想】サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ
すでに10年以上前に書かれた本ですが、改めてサイゼリヤのすごさを感じさせられる本です。
近年、人件費や電気代、原材料費の高騰を受け、外食産業が軒並み値上げを行っています。安さの象徴的存在だった牛丼チェーンやマクドナルドも例外ではありません。
その中で、ひとりサイゼリヤは、従来の価格を守り抜いています。
ニトリ会長の似鳥昭雄氏はこの本のあとがきで、サイゼリヤは299円で売っているシェフサラダを150円で売る力がある、と書いていますが、まさにその力がいま発揮されているのだと思います。
やっていることは原理原則の徹底ですが、それを貫くことが一番難しいです。私も書店チェーンを経営していましたが、雑念にじゃまされて、原理原則を徹底することができませんでした。
中国市場に目を向けると、東芝やパナソニックといった家電メーカーが競争力を失っている一方、サイゼリヤやニトリは、着実に商売を続けています。その背景にペガサスクラブのチェーンストア理論があるとすれば渥美俊一氏の功績は大きかったと言えるでしょう。
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