12.海と空と山はつながっている ~JIBANNOTE~
私たちが暮らす地球は、常に大きな循環の中にあります。
目には見えなくても、私たちの足元は自然界のすべてのものと深く繋がっています。例えば、山と空は水を介して結びついています。
そして、山と海もまた、見えない絆でつながっているのです。
気仙沼市は三陸屈指の港町として知られていますが、
そこでは『森は海の恋人植樹祭』が30年以上も行われています。
この活動をリードしているのは、気仙沼のカキ漁師たちです。
彼らは山の葉や栄養が雨によって川へ流れ込み、最終的に海へと到達することを知っています。
この山と海のつながりが、豊かな海の恵みを支えているのです。
世の中には、一見関係ないように見えるもの同士が、実は大切な役割を果たしていることが多々あります。
そして、このつながりは私たちが思っている以上に複雑で変化に富んでいます。
例えば、瀬戸内海。かつては栄養が程よく豊富で、海の恵みが絶えなかった場所です。
しかし、栄養が過剰になれば、環境問題が発生します。
赤潮がその一例です。
赤潮とは、海水中の栄養が過剰になり、プランクトンが異常繁殖することで発生します。プランクトンが一斉に呼吸をすると、海中の酸素が減少し、魚や貝が酸欠で死んでしまうのです。
何事もバランスが重要で、自然な状態を保つことが大切なのです。
この壮大な循環の一部であることを感じながら、日々の生活を見つめ直してみませんか?
【Better World Words】
「虹を見たければ、雨も我慢しなくちゃね」
シンガーソングライター・女優 ドリー・パートン
今日の「地盤の音」はどんな音色を奏でていますか?