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関連痛って聞いたことある?

こんにちは!

今回は怪我や炎症のような痛みではなく、”関連痛”というものについて書いてみたいと思います。

まず、関連痛とは何かと言うと、痛みの原因があるにも関わらずそことは全然別の場所が痛くなることです。関連してるような、してないような?

どういうこと?と思われそうですが 笑

関連痛がよく知られているのは、心筋梗塞(しんきんこうそく)の時です。
以前のブログで狭心症について少し話しましたが、狭心症は心臓の血管が狭くなってうまく血液が流れなくなり、様々な症状が出てきます。この状態が続いてしまうと、血管が壊死:えし(血管が死んで機能しなくなってしまう)して、そこが完全に詰まってしまいます。
特に心臓にとって重要な血管が死んでしまうことを、心筋梗塞といいます。

さて、心筋梗塞は心臓の血管が詰まると話しました。もちろん胸の痛みが現れたり、呼吸がうまく出来なくなったりします。
これらの症状は簡単に分かりますよね。

しかし、心筋梗塞で面白いのが肩の痛みや、顎も痛むことがあるということです。

肩?顎?なぜ??

これには神経が関わってきます。
神経は背中に大きく一本、そこから枝分かれして腕やら臓器やら足やらまで張り巡らされ体を動かしたり、感覚をコントロールしているのです。

この神経にはルートがあるのですが、実はそのルートが近い、もしくは同じルートを通る場合脳が痛みの原因の場所と違う場所も痛い!と勘違いしてしまうことがあるんですね。

これが関連痛の正体でした。

心筋梗塞の場合、心臓と近いまたは同じルートに肩や顎があるのです。
そのため、脳は勘違いしてしまい心臓ではない肩や顎も痛いと錯覚してしまうんですね。

巧妙にできている私たちの人体もこういう勘違いみたいなことが起こるのかと思うとちょっと面白いですよね。

今日はここまで。
ではまた!

参照

看護roo!編集部. (n.d.) 関連痛とは. 看護roo![カンゴルー]. Retrieved August 2, 2024, from https://www.kango-roo.com/word/14723

第一三共ヘルスケア株式会社. (n.d.) 神経痛の原因. 第一三共ヘルスケア Retrieved August 2, 2024, from https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/44_shinkeitsu/


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