好きな広告で考える~オイシックス×クレヨンしんちゃん~
【はじめに】
この内容は私が「好き」と感じた広告について、
勝手な見解で勝手な意見や感想を書いています。
制作者の方の意図とは違うかもしれないですが、
私の感じたことを書いています。
あらかじめご了承ください。
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企業:オイシックス・ラ・大地
https://www.oisix.com/shop.g6--tokushuu--campaign_shinchan_summerholiday__html.htm
この広告を見て感じたことは「想像からの創造」でした。
そのポイントは3つです。
①ターゲットへの訴求
②メッセージ
③誰もが知っている国民的アニメの活用
これらを自分なりに深堀してまとめたいと思います。
①ターゲットへの訴求
オイシックスのサービスは食品宅配になるので、
基本的には「大人」がターゲットだと考えられます。
じゃあ、どんな大人?となったとき、
そこからさらに「食品宅配を利用する人」と考えると、
買い物をする時間がない人、買い物に行きづらい人、近くにスーパーがない人、、、など
きっといろんな「人」が想像できると思うんです。
その中のターゲットの一つがきっと「親」であったのかなと。
大人>>食品宅配を利用する人>>親
(きっともっと深いですが・・・)
という形で親をターゲットにした時に、
「じゃあ、どうしたら響くんだろう」というところで、
子供視点というのがとても素敵だなと感じた。
親であろう人が見ているメディアであったり、
それこそ直接親に対して訴求をする方法というのは
今の世の中ものすごくあふれている。
それを、交通広告という媒体を使って、
そして、子ども視点で訴求をするというのはとても素敵だ。
親にとって、何より大切なものはきっと子どもだと思う。
自分のことよりも、子どものことが第一で、
冗談ではなく「子どもの為なら何でもできる」という親はとても多いのではないでしょうか。
改めて、広告の主題に戻ってみると、
「子ども視点での親に対する感謝」となっています。
僕らは、みんなしんちゃんと同じ”子ども”時代を過ごしてきました。
そのため、しんちゃんの気持ちを”想像”することができます。
もしかしたら、”想像”よりも、思い出すという感覚の方が近いかもしれません。
そんな私たちが大人になって、
子どもからこんな言葉を言われる親になった自分の姿を”創造”しているのだと思います。
②メッセージ
「夏休み」これがキーワードですよね。
子ども時代と同じように、誰もが経験したことがあるものです。
しかし、自分が夏休みの時は、
友達とどこに行こう、何をして遊ぼう、など、
きっと、自分のことで頭がいっぱいだったはずです。
「かあちゃんの夏休みはいつなんだろう」
そのワードを聞いて、はっとすると思うんです。
初めて、かあちゃんの気持ちを”想像”することになったと思うんです。
自分をしんちゃんのような子どもの姿を”創造”して。
しんちゃんの言葉でシンプルにそれがシンプルに表現されているのが、
このメッセージだと思います。
「ありがとう」という言葉も、
誰もが聞いていやな気持にならない言葉で締めくくられているのもポイントだと感じました。
③誰もが知っている国民的アニメの活用
今回、クレヨンしんちゃんを活用している中で、
もっともポイントだと感じたのは「誰もが知っている」というところ。
誰もが知っているということは、想像することができると思うからです。
まず、今回はしんちゃんからメッセージになっていますが、
しんちゃんがどんな子どもなのか、おそらく多くの人は想像ができると思います。
そして、野原家がどのような家族なのかというのも同じく想像ができると思います。
父が働いていて、母は育児や家事をしていて、、、と。
どんな子どもで、どんな家族か”想像”をすることができる。
その、しんちゃんが「こんなメッセージを・・」というのをさらに”創造”することができる。
これも、ポイントだと感じました。
おそらく、制作の意図とは全然違うこともあるでしょう。
それでも僕は「想像からの創造」を感じ、
これが無意識的にたくさんの人の心に響いているなと感じました。
こんな素敵な広告が世の中にあって沢山の人の目に触れているという事実。
そして、僕をはじめ沢山の人の心を動かしているという事実。
広告業界に携わる人間として、
その可能性のすごさにまたワクワクしました。
この広告にかかわったすべての人に感謝をお伝えできたらと思います。
ありがとうございます。
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