
CD125初期型がやってきた(その5)
ようやくバッテリーの問題が解決したので、次は燃料系統です。特にひどいのが燃料タンクで、中が錆だらけであることに加えて、錆止め用として内内部に塗ったらしい塗料がぼろぼろはがれてきます。これらを可能な限り除去してやらないと、燃料パイプやフロートバルブに詰まって問題を引き起こすことは明らかです。さらに、錆が進行して表面に穴が多数あいていることもわかりました。

ここまでひどいと完璧を求めてもしかたがないので、試運転ができる程度まで洗浄して、後で対応を検討することにしました。穴は半田を盛って埋めてしまい、劣化した燃料ホースを新品に交換してキャブレターと接続します。
電装系の方はレクチファイア―とのカップラーを外して充電されないようにしておきます。この状態でメインスイッチを入れ、チョークを閉じてキックを数回すると爆発音がするようになりました。さらにキックを続けると、エンジンがかかりました。大成功です。チョークを戻すとエンジンが止まってしまったので、適当なところまでチョークを開けてしばらく様子をみました。マフラーに穴があいていて、そこから排気が漏れています。そのせいで排気音もかなりうるさく、サイレンサーが働いていないことがわかりました。また、燃料ホースにガソリンが滲んでいるので燃料コックのストレーナーを増し締めしておきました。
まだまだ解決しなければならない問題が山積みですが、ともかくエンジンがかかるところまで到達できたので、一つ一つ対応していくことにします。これまで作ってきた電子回路もまだ組み込んでいませんので、机上ではなく実際に動作するかどうかを検証していく必要もあります。まだしばらくは作業が続くでしょう。