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ん十年ぶりのシーメンスキー

つい先だって、俄かに活用する事を思い立ってプラグの交換を行ったTELEX社のヘッドセットですが、他の入出力機器(マイクやスピーカー等)との円滑な切り替えを行う為、簡単なスイッチングボックスを作りました。
I/Oの詳細は、マイク入力及びフォーン出力用としてφ3.5mmのジャック×2、無線機への接続用の8極ジャック×1、外付けPTT用のφ3.5mmのジャック×1と言う布陣。 後は、スイッチングボックスのパネル面に於いても送信・受信の切り替えが可能な様、昔懐かしい「シーメンスキー」という全体構成です。

俗に言う「シーメンスキー」。 元々はドイツのジーメンス社が電話交換機の為に開発したスイッチですが、セルフクリーニング機構による接点不良の少なさと構造的な堅牢さから、昔は自作・メーカー製を問わず広く無線機に利用されたものです。
そんな「手動接点式スイッチ」の優等生であるシーメンスキーではありますが、唯一の欠点を挙げれば、取付け面に開けるスリット状の細長い穴の加工が面倒且つ難しい事で、ドリルで複数の穴を穿ってからヤスリでゴリゴリ削る工程は、素人工作者の私にとっては、昔も今も変わらない苦戦を強いられる作業。 スリットの真っ直ぐさと幅の均等性を追い求めて、穴がどんどんと大きくなってしまった過去の苦い経験が蘇りました。

さてさて。
ん十年ぶりに実施したシーメンスキーの取り付けでしたが、多少不細工ながらも加工は無事に終了し、事のついでにケース内部にマイクアンプとヘッドフォンアンプも組み込みましたので、様々なタイプの入出力機器に対応してくれるものと期待して居ります。
今回使用したタカチのアルミケース"YM-300"には、まだまだタップリとスペース的な余裕がありますので、今後更に何を内蔵させるかも楽しみです。

by JI1OFO

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