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毒親育ちの子育て②~保育園児が1週間で劇的に変わった話

子どものマインドセット、劇的に成長した姿に、
ただただ驚いている。

半月ほど前から保育園での問題行動や
登園しぶりがあった我が子だが、
先生方と連携し、夫とも毎日相談を重ねてきた。

中々改善することはなかった。

共働きで年度末の忙しい時期に
我が子は毎朝激しく泣いて休みたいと言う。

『毒親育ちの子育て①』に書いたが
あの方法を偶然だがやった夜、
その夜から我が子は変わった。

翌日から登園しぶりは一切ない。

その日から、
私達夫婦はあることを実戦した。

①我が子が望んでも、私達がNOなことは
     何があっても覆さない。
    我が子にコントロールされない。
②家と外は違うことを徹底的に教える。
③保育園の先生を助け皆の見本になって欲しいと
    伝える。ママの小学校の友達の話を例に、
    悪事で注目を引いて間違えてしまった友達、
    善行で注目を集め人気になった友達の話をする。
④なぜ勉強するのか、塾に行くのか、
   どんな未来が待ってるのか
   大袈裟に丁寧に、ベネフィットを伝える。

毎日毎日、夫も私も、
ことあるごとに我が子にこの話をし続けた。

保育園に向かう自転車の上で、
夕飯中に、毎日の10分程度の勉強の前に、
お風呂で、寝る前に。

①は1日とかからずすぐに効果が出た。
20分ほど、ぐずったり、悪態をついたりするが、
ケロリと切り替えるようになった。
今まで私達が、すぐ解決をと焦り、
子どもらしいわがままに対応することを
放棄していたのだと反省した。

保育園の悪事は
先生やお友だちの関心をひきたいのではと考えた。
試し行動はいくつになっても出ると言う。
注目されたい、好かれたい、
悪さしたら皆が見てくれた、先生を一人占めできた、
そんな我が子のマインドセットのために、
ちょっと脚色した私の小学校の友人の話を
毎日何度もして聞かせた。

彼は人気者だった。
足は抜群に早く、運動が良くできて、
ひょうきんで、かっこよかった。
クラスの中心だった彼は 
私と同じ時期に両親の離婚を経験した。
それからありとあらゆる非行をした。
先生は毎日彼を追いかけ、クラスからは孤立した。
クラスにいられなくなった彼は
給食の時間になると私のクラスにきて
少食だった私の給食を食べた。
私達の母親同士が従姉妹だった。
今、彼は実家に戻り、明るくて利発な中学の後輩と
結婚し三人の子どもと母親と幸せに暮らしている。

彼の父親は私達の同級生の母親と半ば駆け落ちした。
彼が非行に走らなければ
お父さんを引き留められない、
家族を1つにさせられないと思ったのかも知れない。
あの時、彼とお互いの話が出来ていれば
私達は少しは違ったのかなと思う。

私は、我が子に、
彼は寂しくて皆の注目を浴びるために悪さをしたこと
それは間違ってしまったこと、
お友だちがいなくなってしまったこと、
大人になってそれが分かり幸せに暮らしていること、
逆に善い行いをして、遊びはしゃいでいい時と、
給食や帰りの会や体育など皆でやる時と、
メリハリがあって皆の注目を浴び
人気者だった友人の話をした。

そして何よりも勉強が面倒だ、嫌いだと
言い出していた我が子に、
塾がストレスになっていただろう我が子に、
丁寧にしっかり、大袈裟に、
なぜ勉強をやるのかを説明した。
小学校は楽しくて大好きな◯◯くんみたいに
素敵なお友だちがたくさんできる場所だと教えた。
我が子にゴールを見せてなかったこと、
目標を指し示していなかったこと、
子どもにとって大変で嫌で
やめたいことをやっている この心を認めて
理解を示していなかったこと、
我が子に申し訳なく思っている。
これから先、勉強だけでなくクラブ活動など
我が子にとってやるべきことが出てきた時には
しっかりやってあげたいと思う。

私達は出来るだけ分かりやすく
丁寧に、大袈裟に、我が子に毎日伝えた。
分からなくても、言い含めるように何度も。

それから1週間、たったの1週間、
我が子の変貌にすっかり驚いてる。

時々保育園では悪事を働くこともあるようだが、
家では切り替えが出きるようになり、
毎日の勉強は集中して嫌がらず、
保育園にも楽しそうに行き、
塾もバッチリこなし、しかもよく出来た。

我が子を心から尊敬する。
こんなに変えられるものだろうか。
自分が好きなもの、楽しいものに没頭し
追い求める姿に、
毒親育ちとしては大いに学ぶものがあったが、
親の目線を変えアプローチを変えるだけで
我が子はそれにすぐ順応した。

私もそうなろう。
毒親に植え付けられたものを
すっかりマインドセットしよう。
私は幸せになっていいし、
自分で自分を幸せにするのだ。

そしてその姿をしっかり我が子には見せよう。
自分の幸せは自分で切り開くのだと。

塾からの帰り、車中で、
我が子が自分のバックのポケットを指差して
『ここに入っている物なーんだ』と聞いた。
私に聞いたのに、運転していた夫がすかさず
『夢と希望』と答えた。
私は笑ってしまったが、我が子が取り出したのは
ポケットティッシュだった。
塾の間、鼻風邪中の私のティッシュがなくなり
主人も持っていなくて辛かった私にとって、
夢と希望だった。

『ありがとう!
ママが、今一番、欲しいものなの!』

『夢と希望』
我が子が繰り返し、言った。






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ジョバンニ~毒親サバイバー
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