親友のはなし
かれこれ出会ってから23年
人生の3分の2以上一緒にいる
今日連絡をした。
いつもの句読点もなんもない文で
「応答せよ」
だけくる笑
この中ではKと呼ぼうかな
Kとは小学校1年生の時、隣の席だった
俺が隣を見ると、タイミングよくあっちも見て
それが楽しくて何度も何度も同じ事をする
それからというもの、気がつけば小、中、高とずっと一緒で
中高と部活も一緒
ただ常に一緒に行動していたかというと
そうじゃない
俺はその時は”女の子”という中で生きていたから
でも、全くもっていわゆる”女の子らしさ”なんてみじんもない笑
限りなく男の子に見えるように生きていたし、
そいつには今でも女と思ったことなんてないって言われる笑
ただ、周りの認識は違うし
まぁ俺にとっては本当にこの12年間の学生生活は
辛い暗黒時代だった
でもなんかKといると自分の性別なんてあんま気にしていなかったと思う
自然体でいれる
多分これかな??
そしてきっとKは、俺の中の”男”という理想に近い奴
憧れもあったのかな
でも自分の事をカミングアウトしたのは高校の卒業間際と
最後の最後に言った
まぁ言いたくなかったわけではなくて、取り立てて真っ先にこいつというよりは実はこいつわかってるんじゃないか?という甘えもあったと思う
でもまぁカミングアウトは結構労力を使うから緊張したのは覚えている
その時、Kに言われたのは
「そうか、うん分かってたよ。何年一緒にいるんだよ、つか何でもっと早くいわねぇの?」
って感じだった。
俺はやっぱり!こいつは分かってたか!みたいな気持ちになって
でも本当にありがたいなと感じた
素直に嬉しかった
でも、それから数ヶ月後だったかな笑
車で二人でいるときに俺の話になってカミングアウトした時の話になった
そしたら
「あのさ、実は俺あん時知ってたって言ったけど、全くそんな事おもってもなかったんだ。」
と言われた笑
心の中で「えぇ!あれは違ったんかい!」って思った笑
どうやら本気でそう思ってるなんて全く思っていなかったそうだ
でもそのあとに、
「振り返ったときに、お前は周りからも”おとこおんな”とかからかわれてたし、俺も一緒になってからかってたじゃん。本当にそうだって気がついていたら俺はそんな事いわねぇよ。でもいっぱい傷つけてたんだと思って。
ごめんな。ほんとに。」
って言われた。
今こうして生きていられる支えの一つにKの存在がいる
大学生になっても社会人になっても
今も
何も変わらずにいてくれていることに本当に感謝でしかない
ホルモン注射打つ時は真剣にリスクについて話してくれた
タイでの手術の時は、K自身の初めての海外旅行だったのに一人で病院まで来てくれた
結婚式でのスピーチでは俺の涙腺崩壊具合がやばかったな
そして去年ははじめて一緒に温泉に行った
こいつとはいった風呂本当に最高だった
あの時の感情は忘れたくないと心から思う
いつもありがとう
これからいろんなことに挑戦するKをこころから応援している
これから先も変わらず一緒に楽しく過ごせたらいいな
なんだか今日はこんな事を考えていた1日でした。
今日の一言。
Kと一緒に行ったイタリア旅行の時の1枚
マジで驚いた笑これってどうなってんのかな?
未だにわからない。