ボクシング世界戦リターンマッチ(3)
今日ご紹介するのは、「アンタッチャブル」の異名を持つ、元WBC世界スーパーフライ級王者の川島郭志選手です。
アマチュアエリートで将来を嘱望されながら、全日本新人王決定戦に敗れ、またケガに悩ませられながら、同期の選手に遅れを取ったものの(鬼塚勝也選手等)、プロ17戦目でメキシコの王者ホセ・ルイス・ブエノを3対0の判定で破り戴冠。スリッピング・アゥェィ等のディフェンス技術を駆使した戦い振りに、大変驚きました。とにかく、ホセ選手も上手い。技術合戦はヒヤヒヤものでしたが、初めて観たスタイルに魅了されました。
川島選手は、一つ防衛戦を挟んだ後、ホセ・ルイス・ブエノ選手とリターンマッチを行いました。この2戦目は、川島選手がホセ選手を圧倒します。ホセ選手のパンチが当たらない。逆に川島選手のパンチは、ヒットするという感じで、初戦より明確に差を付け3対0の判定勝ち。前王者を退けました。
川島選手は、通算6度の防衛を果たしますが、目にケガを負ってしまい7度目の防衛戦に敗れ、引退します。タイトルマッチ前の走り込みに、長崎県諫早市を訪れていたりと記憶に残るボクサーです。