世界初、英国がコロナ抗ウイルス剤、モルヌピラビルの使用承認に踏み切ったのは、米バイデン政権の『ワクチン義務化』に反応する動き。なのか?
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英国は1日、コロナの治療に「メルク社」の抗ウイルス剤の使用を承認した。
「英国医薬品・ヘルスケア製品規制庁(MHRA)」は、軽度から中等度のコロナと、肥満、高齢の糖尿病、心臓病などの重症化の危険因子を少なくとも1つ持っている人への使用を推奨すると発表した。
その名は「モルヌピラビル」。
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AP通信は、
「この薬は、コロナ検査で陽性となり、肥満や心臓病などの重症化の危険因子を少なくとも1つ持っている18歳以上の成人に認可され、軽度から中等度のCOVID-19を持つ患者は、この薬を1日2回、4錠を5日間服用」
と、早々と報じた。
ともかく、英国は世界で初めてこの薬の使用を承認した国にった。今後、他の国でも使用が認められる可能性があるのだろう。
英国の保健長官、サジッド・ジャビットは、
「今日は我が国にとって歴史的な日であり、コロナに対して自宅で服用できる抗ウイルス剤を英国が世界で初めて承認したことになります」
と、「意気軒昂」に記者会見で語っている。
サジッド・ジャビット保健長官
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メルク社は、先月、同社とリッジバック・バイオセラピューティクス社が、共同でモルヌピラビル剤の緊急認可を米国食品医薬品局(FDA)にすでに求めている。
「モルヌピラビル剤は、重症のコロナへの進行および、または入院のリスクがある成人の軽度から中等度コロナの治療を目的として、経口抗ウイルス薬の治験薬であるモルヌピラビルの緊急使用許可(EUA)申請を米国食品医薬品局(FDA)に提出しました」
と、メルク社が述べたことを伝えている。
同社は、今後数ヶ月のうちに緊急使用または販売承認の申請を行うために、世界中の規制当局と積極的に取り組むと述べているそうだ。
メルク社によると、
「重度のコロナへの進行および、または入院のリスクがある軽度から中等度のコロナ症状を有する入院していない成人患者を対象に、モルヌピラビルを評価した、計画的な中間解析の良好な結果に基づいている。中間解析では、モルヌピラビルは、入院または死亡のリスクを約50%減少させた」
とのことで、
FDA側は、「10月に、独立した専門家グループが今月末に同剤の効果と安全性を調査する」と述べたとされている。
また、今回の英国の動き、そして他の国が追随する可能性は、
「バイデン政権が連邦政府に対して、民間企業の労働者にコロナの予防接種や定期的な検査を強制するよう働きかけていることに起因した動きと見ることができる」
とデイリーワイヤー紙は述べている。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、
「バイデン政権は、大企業は1月4日までに従業員に十分なワクチンを接種することを義務づけるとして、ワクチン接種を拒否する労働者は毎週テストを受けなければならない」
とし、
英国The Times紙は
「アメリカでは、メディケアなど政府から資金援助を受けている医療施設で働く1,700万人の労働者全員、1月4日までにワクチンを接種しなければならない。この規則に従わない企業は、違反の頻度や違反が意図的であるかどうかに応じて、罰金の対象となる可能性があると、ホワイトハウスの関係者が語った。労働安全衛生庁OSHAのペナルティは、重大な違反をするごとに通常13,653ドルとなる。」
と、伝えた。
さらに、木曜日、デイリーワイヤー紙は、この政府要求をめぐって連邦政府を提訴した。
デイリー・ワイヤーの共同設立者兼共同CEO、ジェレミー・ボーリング氏は、紙面に次のように発表している。
「デイリーワイヤーを代表して第6巡回区連邦控訴裁判所に訴訟を起こしました。デイリー・ワイヤーは、バイデン大統領の横暴なワクチン接種義務には従わず、バイデン政権を提訴して、その重大な行き過ぎた行為を止めさせようとしています。
バイデン大統領、連邦政府、ソーシャルメディア、既成メディアは、公衆衛生の名の下に、アメリカ人の自由を奪おうと共謀しました。彼らは、相反するメッセージや虚偽の情報を発信し、同意できないデータや見解を抑圧することで、アメリカ国民との信頼関係を壊してきました」
ジェレミー・ボーリング氏
以上。
参考資料:
Britain Becomes First Country To Approve Merck COVID-19 Pill
Emergency Use Authorization, EUA
Occupational Safety and Health Administration
the Sixth Circuit Court of Appeals
英国医薬品・医療製品規制庁
WAU MEDIA 「あなたの知るべきニュースでは?」
など