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「幸せのために」

YouTubeで東大のプロジェクト異彩発掘ROCKETSという番組を見ました。

いわゆる社会不適合ではあるけども、何かに秀でた、才能を持った人たちを集めて、それを伸ばしていくというプロジェクトです。

その中で感じたことがあったので書きたいと思います。

社会不適合という言葉が出てくる中でいじめの話しが出ました。

私はいじめというのは最も(もちろんもっと嫌なこともあります、戦争は最たるものです)身近な生活で嫌なことの1つです。

私自身いじめられた経験はありませんが、いじめをしたことはなく、考えたこともありません。

いじめということを考えたときに、そこには社会構造があるなと感じました。

以前も書きましたが、そこには資本主義社会的に、正解が提示されていること

優れているとはなにかということに対して、案目的ではありますが、かなり明確に答えが提示されていること。

それは、社会適合できるか、生産的であるか、より資本獲得できるかどうかということを基準に見ていることです。

確かに仕方がない、人間が生きていくのには労働とその対価であるお金という構造は仕方がないのかもしれません。

しかし、昔ならいざ知らず、今の世の中で、特に日本のような先進国(今は准先進国でしょうか)で果たして富を追求することが正しいのでしょうか。

世界的に見て、国家間の関係で見てみると、やはりGDPが高いことがどれだけ恩恵に授かれるかを考えてしまうと、どうしても外せない基準が構造的にできていることはわかります。

こんな東洋の小国であるにもかかわらずG7の一角に入り、発言権があり、国際社会でも一定の位置を獲得しているのはGDPが高いからに他なりません。

しかし、もういいかげん獲得・消費・競争の構造から脱却することはできないのでしょうか。

多くを望まなければ生活ができる状況には世界の196ヵ国中上位40ヵ国くらいは可能ではないかと思っています。(もちろんそれ以外の国は未だ医療が届いていなかったり、失業率がかなり高かったり、いわゆる日々の生活にも事欠く人が多々いることは知っています。そしてそこにはやはり労働、対価獲得、国際競争力の向上が必要なこともわかっています。しかしです。。。子供じみたことを言っているのはわかっています。)

未だに凌駕する、比較で上に立つという基準を上位に掲げていき、それ自体が幸せへの糸口だと思っている人がいます。

もちろん、それは生き方によってすごく大切なことだとは思います。しかし、それによりギスギスした関係や、小さな軋轢を生み出すにはあまりにも非効率なのではないか、みんなが求めているのは幸せなのではないか、この70年程度で、ある程度は必要だけどもそれ以上の獲得は幸せを生み出さないと数多くの実証が図られてきたにもかかわらず、それでも追求するのか。そして、それにより虐げられる人が出てくることに痛みは覚えないのか。

本当に難しい問題なことは理解しています。

大きくはダイバシティやSDGS、その他ポリティカルコレクトネスなど平準化、差別をなくす動きは出てきています。しかし、根底にはやはり資本主義による獲得がベースにあり、そのことが答えを出してしまっている、優れているとは何かを示してしまっていることに問題があるのではないかと思っています。

一方で、そう言ったものをなくす運動として運動会での順位をやめてしまう、あるいはいき過ぎたジェンダーへの配慮があるなどはこれまた違った問題かなと思っていて、それを考え出すとさらに問題は複雑化し、難しくなるなと思っています。

結局、人間全体の意識を統一することなど不可能なのだろうと思うけども、一方で、繰り返し繰り返し学んできたことは、次の世代に生かしていきたい、改善したいという思いもあり、やはり答えは 隣人や命を大切にすること、そして度を超えた獲得ではなく必要なものを必要なだけ獲得していく、そしてそれが調和が取れるにはどのようにしたら良いのかを真剣に考えることではないかと思います。

結局、そういった考えを持った国が出てきても歩調を合わせられないことが問題で、1つ、2つ逸脱する国が出てきてしまうと、結局また戦争になってしまう。なので、抑止力を持つために国として強く、必要以上に獲得しておかないといざというときに戦えない、こういった事情が問題を起こしているのだと思います。

人として幸せになりたいというのはおそらく全世界全国民の思いだと思っています。であるのであれば、今一度そのために何が必要なのか、そして意識統一のためにどうしたらいいのか考える必要があるなと思っています。
(と書きながら、どれだけ甘い、意味不明なことを書いているのかという気持ちにもなりました。こんなこと考えている人は山ほどおり、しかし、現実的な問題となったときに何も動かせないというのが現実かと思っています。きっと多くを望まなければ、標準的な生活をするだけのことを考えれば、もう少し違った生活の仕方があると考えてはいますが、それほど簡単なことではないとも思っています。)

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