![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/110249193/rectangle_large_type_2_d2e988dc51e213acef58f4584bc852c0.png?width=1200)
Photo by
hokeniin_39
「手塚治虫:シュマリ」
手塚治虫のシュマリを読み直した。
これ何度読んだだろうか。
手塚治虫は名作がありすぎてなかなか難しいのだけれども、私の中でランキングをつけるのなら
1シュマリ
2ブラックジャック
3ブッダ
4火の鳥
5三つ目がとおる
だろうか
シュマリはご存知、今でいうとゴールデンカムイの元になった着想になった原作になる。
時代は開拓時代、まだアイヌが存在した北海道。
そこでシュマリが登場する。
めっぽう強い、一本気、頑固、人情や、ロマン
みたいな男
そこに女性が絡んでいく
奥さんともう一人の奥さん
僕はこの話は一見シュマリの話と思いきや、完全にこの奥さん、第2夫人?の存在が話の主体だと思う。
確かにシュマリの活躍もすごい。震えるものがある。
でも、あの夫人の女の思い、強さ、そう強さだと思う。
あそこまで強くなれるものなのか、僕はシュマリよりも遥に強いと思っている。
精神的に。
全部いうことはできないけども、やはり女性というものの凄まじさを見せてくれる、素晴らしい作品だと思っている。
いじましいとか可愛らしいとかそんなものじゃないと思う。でも、ああいう女性に惚れたい。
そして、シュマリも本心を明かすことはないが、おそらく心底惚れていたと思う。
相手に好きだと伝えて相手も好いてくれるのも恋だけども、こういった形の激しい恋があるというのも初めて知った。
体は離れていても魂が繋がっている。
本当にそのように思わせてくれる作品だった。
素晴らしい。