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「手塚治虫:シュマリ」

手塚治虫のシュマリを読み直した。

これ何度読んだだろうか。

手塚治虫は名作がありすぎてなかなか難しいのだけれども、私の中でランキングをつけるのなら

1シュマリ
2ブラックジャック
3ブッダ
4火の鳥
5三つ目がとおる

だろうか

シュマリはご存知、今でいうとゴールデンカムイの元になった着想になった原作になる。

時代は開拓時代、まだアイヌが存在した北海道。

そこでシュマリが登場する。

めっぽう強い、一本気、頑固、人情や、ロマン
みたいな男

そこに女性が絡んでいく

奥さんともう一人の奥さん

僕はこの話は一見シュマリの話と思いきや、完全にこの奥さん、第2夫人?の存在が話の主体だと思う。

確かにシュマリの活躍もすごい。震えるものがある。

でも、あの夫人の女の思い、強さ、そう強さだと思う。

あそこまで強くなれるものなのか、僕はシュマリよりも遥に強いと思っている。
精神的に。

全部いうことはできないけども、やはり女性というものの凄まじさを見せてくれる、素晴らしい作品だと思っている。

いじましいとか可愛らしいとかそんなものじゃないと思う。でも、ああいう女性に惚れたい。
そして、シュマリも本心を明かすことはないが、おそらく心底惚れていたと思う。

相手に好きだと伝えて相手も好いてくれるのも恋だけども、こういった形の激しい恋があるというのも初めて知った。

体は離れていても魂が繋がっている。

本当にそのように思わせてくれる作品だった。
素晴らしい。

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