「畑山隆則さん」
私はボクシングが好きで、かなり色々なボクサーを見てきた。
パウンドフォーパウンドでいうならばきっと井上なんでしょう。それは間違いないのだと思います。
でも、色んな意味で、当時の時代性とか精神性含めたら一番すごいのは具志堅かなとも思う。
私の中で、心に残るボクサーというのがあったら、間違いなく畑山を選ぶ。
畑山は男がグッとくるボクサーだと思う。もちろん女性にも人気絶大だ。
しかし、やっぱりあのノータイム感っていうのか、潔さっていうのか、本当の意味での男っぽさというところに憧れる。
ノータイムというのは、多くの人は恐怖から交渉をする。
少しずつ言葉を重ねて相手の様子を見たりしながら自分の体勢を整えていく。
でも畑山は違う。
お前ぶちのめすからなと言葉で言う前にぶちのめしているみたいな 笑 まあ今は大人になって柔らかくなったけども、本当に説明よりも言葉よりも体で態度で示してきた人だと思う。
彼の最高潮の彼自身が出た試合が動画の坂本戦だと思う。
自分の戦う意思は変えずに、でも根底で相手を真の意味でリスペクトし、それで勝つ。ダラダラとおべんちゃらも振り返りもしない、すごく気持ちがいい。これほど戦った後に見た人にも清々しい気持ちにさせたのは後にも先にもこの試合に勝てるものはないんじゃないかと思う。
本当の意味で買った負けたが関係ない試合だった。
坂本選手も負けたけど、負けてなかった。
そして、やっぱり畑山の技術もそうだけども、男としての心意気がまさったのだと思っている。
グダグダと説明するのではなく、また、ペラペラな愛情を語るのでもなく、思ったことをストレートに、自分の生き様を何が悪いと言わんばかりに見せてくる畑山選手。
男としては1回通過しておきたい選手だなと思う。