蔵書整理に関する覚書

0/この記事は何か

表題の通り、我が家の蔵書整理備忘録。

1/何があったか

引っ越しの準備をしたところ、本とCDが致命的に多いことに気づいた。

2/ガバガバフェルミ推定

某引越業者の段ボール(33×35×32cm)に40〜60冊入り、それが15〜20箱程度ある。
だいたい600〜1000冊はある。

3/感想

想像していた以上に多かった。
60冊くらいだろ、と思っていたらオーダーすら違っていたことには驚いた、というより途方に暮れた。
途方に暮れているばかりでは居住スペースが致命的なことになるので、なんとかしたい。
と同時に、「こればかりは、手前味噌の断捨離じゃ手の施しようがないぞ」とも思った。

4/理論編(1):とりあえず「本の手放し方」を考える

a.とりあえず調べてみる

次の記事を見た。

売り方は参考になるので準用したい。
本棚に収まることを前提にしない場合あまり準用できない。例えば、全集のような「完読しないことがほぼ当たり前」の文献を持っている以上、「長い間完読していないもの」「絶版書籍」などの基準は適応できない(当該の本があまりに多すぎる!)。
私なりに手放す基準を決めないといけない。おそらく形式的に完読した/していないの区別では無理。

b.手放し方の基準を作ろう from scratch

次の蔵書整理で考えることも出てくるかもしれないが、とりあえずここで確認する。
理論と割り切ってしまえば、通読して要不要を判定するという気狂いじみた判定法をあげることができる。しかしこれではどれだけ少なく見積もっても1年はかかる(これも理論上の見積もりでしかない!)。もう少し詳細に判定法を考えたい。というのは——永久不変の原理からことがらを把握することとしてアリストテレスはテオーリアを規定したらしいが——「やるだけ」にする作用のもまた、理論だからだ。
各々の本にどういう形式が割り当てられるか(未読か、など)、を考えるよりも、実際に手を動かして割り当てを考えたい。とりあえずこんな感じに整理したい。

i. 書籍の概要を確認し、次の分類を行う。
 (α)繰り返し一字一句参照したい資料(=1等資料)
 (β)概要を適度に参照するかもしれない資料(=2等資料)
 (γ)もはやこれ以上参照することはないことが確実な資料(=3等資料)
1等資料は自動的に書棚に戻る。
ii. 3等資料を処分する。(譲る、売るなど適当にやる)
iii. 残った2等資料を読む。
iv. i.に戻り、2等資料を再分類する。とりわけ2等資料のうち、横断的な整理ができそうなものについては、それを行う。

これを実際に行うことができれば、天文学的数字の記事が書けてしまうので、まあ、永久に達成できないだろう。マルクスやらヘーゲルやらの重たい本も結構ある。

この標準が一番適用しやすいのは、CD。
とにかく楽曲整理したいだけならWAV形式でもいいけど、楽曲単位で使うことも想定する以上はAIFF形式で焼きたい(メタデータをとるため)。
ゲームのインストールCD。windows 10上ではインストールすらできないなどもあって非常に苦しい。手持ちのthinkpadの内部HDD換装してXP突っ込んでゲームデータやらセーブデータだけ保存したい。
とはいえゲームディスク必要なものもあるから、だいたい残すことになるかなあ。

5/実践編(1):蔵書を整理しよう

記事[2]を見る。

私はどこかに所属して研究しているわけではないので、会計関係はあまり関係ない。とりあえずテプラで整理番号をつければいいらしい。私の場合、東京 OR 京都。しかし、テプラを使うのは気が引ける(売る際に剥がすのがメンドクサイ)。
というわけで、

a. ローリングスタンプを買おう

これ↓

b.整理番号を作ろう

(私の名前がわかるヘブライ文字表記←私室に置く以上どっちでもいいが)+「整理番号」。時間に余裕があるので「分類記号」も追加しても良い。ローリングスタンプの実力を存分に使いたいところ。
正直「分類記号」を考えるのは難しい。項目e参照。
各書籍に工作するのはこれだけ。

c. 排架番号のスタンプを押そう

排架番号を押したのを名刺サイズの紙に押し、巻頭に差し込む。読んだ日も記入できるようにするのも良い。

d. まとめよう

bで確認したことにかかわらず、「在庫」「分類記号」「整理番号」をエクセルでまとめる。これが一番面倒くさいかもしれないが、遭難したら面倒なのでやっておく。

6/理論編(2):分類について

理論編、と書いたが前項に続く話。
分類記号はいろいろある。展開分類法(EC)日本十進分類法(NDC)など。
京都大学附属図書館などでも採用されている国立国会図書館分類表(NDLC)も良い。しかし社会科学を重点的においているので、人文科学、自然科学の書籍が比較的多い私の本棚には適用しにくい。蔵書の傾向からして、HDやMAあたりがやけに多くなるのが目に見えている(整理できればいいからそれでもいいのだが)。
区分することそれ自体の問題もある。後はベンヤミンみたいに「マルクス主義哲学(HD 111)」と「ドイツ文学・オーストリア文学(KS 333)」のどちらで区分しようか悩むものもある。
正直面倒なので、導入しないほうが楽といえば楽。

7/各論

適宜、書いていく。

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