リスクヘッジしすぎて妊娠を伝えられない
こんばんは、しえるです。
今週のPodcast配信中♪
今回のテーマは、【妊娠中の心と身体の変化いろいろ】ということで、私しえるがゲストのマリちゃん(収録時は臨月の妊婦さん)とお喋りしています。
その中でも話しているのですが、妊娠中は心身ともにジェットコースター並みの変化が訪れる。お腹がこれでもかというほど大きくなることはもちろん!マリちゃんは妊娠初期に性格が変わったとか!
それから二人共通だったのは、妊娠中にお肌や髪がツヤツヤになったこと。従来抜け毛が多かった私は、妊娠中に抜け毛が一切なくなり、産後その反動でホラー並みに抜け毛が増えておでこが禿げ上がった話など、いろんな実体験やあるある話をしているので、是非聴いてみてください♪
妊娠報告、いつする?
Podcastの中でも話題になった、まわりに伝えるタイミング。
以前、流産の話をこのnoteにも書いたけれど、妊娠中は本当に何があるかわからない。もちろんそれは、生きていればいつどこで何があるかわからないのは万人共通だし、妊娠中だけでなく産後だって何があるかわからない。
だけど、お腹の中に別の命を守り育てていて、しかもそれが自分の目では見えず、どんな状態かもわからないとすると、「何があるかわからない」「どうなっているかわからない」不安は、マシマシなのである。
自分の目では見えない、どんな状態かもわからない妊娠をまわりに伝えるのは、悩ましいものである。
妊娠検査薬で陽性が出た時は、「わーい!」と夫にすぐ報告しそうなものだが、子宮外妊娠などの可能性があることを思うと、勇んで報告はできず、婦人科で正常な妊娠を確認してからしか伝えられなかった。
初期は流産の可能性も高く、何が起こるかわからないと思っていた私は、安定期に入るまで、親にも言えなかった。妊娠を報告したら喜んでくれるに違いないから、なるべくそのあとガッカリさせたくない。そんなガッカリさせる報告をする自分も辛い。
8年前に出産した私も、Podcastにゲストとして出てくれた臨月のマリちゃんも、自分で胎児の心拍が確認できる超音波心音計「Angel sounds」を愛用していた。まだ胎動もないし、検診は1ヶ月おきに減り、その間お腹の中の子が無事なのかどうか、本当にわからない。この時期、たぶんみんな不安いっぱいだと思う。妊娠3ヶ月~5ヶ月くらいかな。
そうなると、この時期も、なかなか言えない。仕事もしているし、妊娠9ヶ月頃から産休をとることを考えると、5ヶ月は割とタイムリミットである。
私は次女の妊娠5か月の頃不正出血があって、切迫早産と診断され急に自宅安静を言い渡された。いきなり仕事を休まなくてはいけなくなった私は、妊娠していることと急にお休みをもらうことを同時に伝える羽目になり、皆には迷惑をかけてしまったな…と思っている。でも、だからと言って早々に報告することはやっぱりできなかったと思う。
身体を気遣われるのも申し訳ないし、あの時のように切迫早産になったり、万が一悲しい結果になった時に、どんな顔して戻れば良いのか、皆が腫れ物に触るように接するであろうこととか、いろんなことを考えてしまうと、やっぱりなかなか言えないのである。考え過ぎなのかな…
マリちゃんは高齢出産で、それ特有の不安もあり、生まれるギリギリまでベビー用品を買わなかったそうだ。その気持ちもとてもよくわかる。リスクばかりを考えて、わくわく楽しみに思う気持ちをぐっと押さえてしまうのは寂しい気もするけれど、自己防衛の一種だ。否定できない。
でも一方で、これって、流産や死産という現実もあることや、切迫流産・切迫早産という症状があること、高齢出産のリスクや、不妊症、不育症など、「妊娠・出産」に関する「喜び以外の側面」に関する知識と、それらが「稀有なことではない」という認識が、みんなに同じくらいあれば、それらが起きた時に、当事者もその周囲の人たちも当たり前にそれを受け入れ・乗り越えていけるのかもしれないな…と、ふと思った。
そうすれば、リスクも含めて安心して報告できるかもしれない。「腫れ物に触るよう」でも「無理に励まされたり」することもなく、一緒に喜んだり一緒に悲しんだりできるのかもしれない。理想論かもしれないけど。
そんなことを思った今週でした。
しえる