恋人の異性の友人、どこまで許せる?
こんにちは、しえるです。
あっという間に年の瀬ではないですか!
ちょっと早いですが、今年も私たちのnoteを読んでくださってありがとうございました。
来年も、性のこと・身体のこと・恋愛のこと などなど、気ままに綴っていきたいと思いますのでよろしくお願いします♪
さて、今日は「自分の恋人の異性の友人に対して、モヤモヤする自分にゲンナリする話」です。
皆さんは異性の友だちがいますか?
昔からよく「男女の友情は成立するのか?」という問題提起がありますが、成立する派ですか?成立しない派ですか?私は「成立する派」であり、実際に異性の友人もいるし、性別なんて関係ないじゃないか!と自分は考えているぞ!と思っている…つもりです。
「いちばんすきな花」で描かれた男女の友情
現在放映中のドラマ「いちばんすきな花」で多部未華子さん演じる主人公・潮ゆくえは、唯一心を許せる友人・赤田(仲野大賀さん)の婚約により、二人きりで会えなくなってしまう。というのも、婚約者が「友人とはいえ異性と二人きりで会うのはNG」だから。赤田は潮との友情よりも、婚約者の想いに重きを置いたから、潮と二人で会うことはできないと決め、潮は大切な友人と破局した。
というエピソードがあったのだ。
婚約者、心狭いやん!と思う一方、私には思い当たる節があって、当時めちゃくちゃモヤモヤした日々を送り、今でも答えが出ないあの頃のことを思い出した。
異性の親友と結局恋人になった。
私は大学生の頃にとても仲の良い男友達(Aくんとしよう。)がいた。正確には私とAくんと、もう一人別の女の子の3人でいつも一緒にいた。
一緒に授業を受け、一緒に遊び、一緒にお茶をして。それが3人の時もあれば、時には2人の時もあった。
Aくんは男女問わず友だちが多く、顔が広かった。頼まれたら嫌といえない性格でもあり、逆に人に甘えることも上手でいろんな人が知らず知らず手を差し伸べてくれるような、とにかくいつも周りに人が集まってくるタイプだった。
そして私たちは、数年間友情を築いた後に恋人になった。友情が結局恋愛に変化した、というのとは違う。友情とは別軸で恋愛感情が芽生えた、友達でもあり恋人でもある、そんな感じであった。
だからここで、「結局恋人になるなら、友情は成立しないじゃないか!」ということにはならない、と私は思っている。
現に他にも親しい男友達はいるのだから。
そんなわけで、私の彼氏は「とにかくいつも周りに人が集まってくる彼氏」なのであった。友だちが多いことはとても素敵なことで、そんな彼を好きになったのだし、何よりそもそも私も「友だち」だった、という点において、私は「異性と親しくしないで!」とかそんなことを1ミリも思っていなかったし、言ったこともなかった。
それなのに、時を重ねるに連れ、男女問わず友だちの多い彼氏に対してモヤモヤすることが増えていった。
家が学校に近い弊害
Aくんの家は、大学の目と鼻の先にあった。
「とにかくいつも周りに人が集まってくる」その場所は、学校はもちろん、Aくんの家であることもしばしばだった。
男女問わずAくんの家に友だちや先輩・後輩が出入りし、それは大勢のこともあれば、二人きりになることもあった。
煙草を吸わないAくんの家の小さなキッチンには、いつも吸い殻の溜まった灰皿があって、それは部活の先輩(女)専用の灰皿だった。その先輩は私のことも知っているし、私と付き合っていることも知っている。でも遠慮するとかそういう考えは一切なくて、当たり前のように家に来て、喋って、遊んで、煙草を吸って、過ごしているようだった。
Aくんと私のクラスにはちょっと不思議な女の子Bちゃんがいて、BちゃんもよくA宅を訪れていた。ある日、なぜかBちゃんがA宅に泊まることになった。確か次の日の朝が早いから学校の近くの方が良い、とか、そんな理由だったかな。それを二人から聞いた私は、ダメとも言えず、嫌な気持ちを抱えながら朝を迎えた。
(Bちゃんにも彼氏(Cくん)がいて、Cくんと私も友だちだった。私とCくんは「なんなんだろうね、、、なんか、ごめんね」とお互いの彼氏と彼女のことを謝った。)
本心は、嫌だった。
でも相手がたまたま女性だっただけで、男性だったら?それって同じ「友だち」なのに、私のわがままなのかな?心が狭いのかな?友だちが多いAくんを好きなのだから、邪魔しちゃいけないよな。そうやって、私はモヤモヤモヤモヤしながら過ごしていた。
その女性たちに恋愛感情がないことは明らかだったし、性的な関係もなかったはずだし、何より「他の女と仲良くしないで」的なことを言う自分になりたくなかった。
後輩が泊まりに来た
酒に酔って終電を逃した後輩(女)が、泊めてくれとA宅にやってきたようだった。帰せないから泊めることになった、という連絡がAくんから来た。
私の中で、この時何かが切れたように思う。
いい加減にしろよ、と思った。
AくんもAくんだが、後輩も後輩だ。酒に酔って終電を逃した挙句、男の家にやってくるとは何事か。
その夜に「何もない」ことはわかっていても、彼氏の家で、そばで、知らない女が一晩過ごしているかと思うと、そしてそういうことが何度も何度もある度に「私ってなんなんだろう」と思う自分が、もう馬鹿げてしょうがなかった。
でも結局「この状態で家まで来て、入れないわけにいかない。それこそ人としてどうかと思う。俺はどうしたら良いんだ。」と言われて、何も言えなかった。
ああ、やっぱり私が冷たいのかな。わがままなのかな。相手が男だったら良いのかな。そんなことをグルグル考えて、答えが出なかった。そんな自分にゲンナリした。
結局のところ
冒頭の「いちばんすきな花」の話に戻る。
異性の友人と二人で会わないで、といった赤田の婚約者。
赤田にとってそれはすごくすごく悲しいけれど、婚約者を大切に思っているから、そのお願いを飲んで大切な友人と離れた。
私は、「赤田の婚約者、心狭いー!無理ー!」と思ったし、「赤田、簡単に聞いちゃうの?大事な友だち、それで良いの?ダサー!」と思った。
思ったのだが、自分の過去を急に思い出したのだ。
私は赤田の婚約者みたいに素直に「嫌だ!」って言えなかった。
「心の広い彼女」でありたいという、ただの自己陶酔だったのかもしれない。
赤田はいろんなことを考えた上で、本意ではないけど、婚約者を悲しませたくないと大切に思っているから、従えたのかもしれない。
でもな、、、
同性だったら許せるのだとしたら、それって、本人たちは「気の合う友だち」がたまたま異性だっただけのことで、不運だよな…と思うし。私自身異性の友だちだって大事にしたいと思っているわけなのに、それを否定することにもなるし。
やっぱり答えが出ない。
男女の友情が成立するか否かの問題ではなくて、彼女と友だちのどっちが重要かってことでもなくて。恋愛は一種の独占欲。だから、ややこしくなるのかな。
結局、あの時の私はどう振る舞うのが正解だったのか、いまだにわからない。
とりあえず、学校(や職場など主たるコミュニティ)の近くに家がある彼氏はやめておいた方が良さそうだ。笑
そうじゃなかったら、こんなに悩まなかっただろうなー・・・
今夜は最終話。楽しみ🎵
しえる