自分のお葬式で流したい曲
お題に「わたしの勝負曲」というのがあって、それを書こうかなあと思ったんですが、
ふと思い出して
以前、主人とよく話してたのが「自分のお葬式で流したい曲」。
また変なこと書いて…と思われそうですが、そう思っていただけたら願ったりかなったりでございます。
葬儀屋さんが用意した、あの辛気臭い音楽はいややで!ってことで、わたしは自分のお葬式で流してほしい曲を、決めているのです。何年か前に決めたのですが、いまのとこ、これに勝る曲なし。
真心ブラザーズの「新しい夜明け」
いまから14年も前の映像になりますが、これです↓
これを出棺のときに流す。
出棺のときって、ふぁーっんとかいう音がなるんじゃなかったでしたっけ。
で、そのとき、ぶぁん!と流してもらいます。
「えっ、なに、この曲」
と参列した方(そんなに多くはないでしょうけど)が思ってくれれば思うつぼ。
みなさん、なんともいえない表情で、わたしを見送ってくれることでしょう。
歌詞がよい
そもそも、なんでこれが好きかというと。
あまり、わたしは前向きな曲があまり好きになれません。
っていうか、前向きはいいんだけど、まんま「前を向いて」「希望を持って」とかいう内容がどうもいま一つ共感できないのです。
僭越ながら、歌い手のヨーキングさんもそういうところがあるようで、歌詞のなかに
悲しい出来事には 僕は無力無力
というところがあって
何かのインタビューでヨーキングさんが、「明るい曲調のなかにも、ちょっと影というか、暗いところを入れるようにしてる」みたいなことを(間違ってるかな、でもそんな感じのこと)をおっしゃってて、この曲の場合、それがこの部分らしいです。
そういうところが好きです。
で、「新しい夜明け」とかいうのは、死んで旅立つときも、ある意味新しい夜明けなんじゃないかなあ、と思ってます。
僕らはどこまでも歩く 終わることなきこの道を
雨が降ろうとも 風が吹こうとも 僕らは楽しく歩く
友との楽しい時は 胸にしまい歩き出す
変わることはない いついつまでも 橋を渡り川を見る
このあたりが、あの世に向かって歩き出すのに、ぴったりじゃん!と思いました。
現世とあの世にかかる橋を渡っていこうとする雰囲気が、出てるような気がするのです。
ま、ヨーキングさんはまさかそういう意味では書かれてないと思いますが。
あと、もうひとつ好きなところ
疲れと弱気にとりつかれ たどり着く温かい食事
スープを飲み干す 力みなぎる 星空優しく広い
ヨーキングさん、日常をすごく大事にするミュージシャンで
音楽よりも、日々ちゃんとごはん食べて、お風呂はいって、ちゃんと寝るっていうようなことが大事って何かで言ってましたので、
それがよく表れた歌詞です。
「星空優しく広い」にやられました。
「優しくて広い」って、これ以上なくシンプルで分かりやすい表現なんだけど
こころもそうでありたい、と思わせてくれます。
ちなみにすんばらしい歌詞はこちらから↓
ちょっとした話題に
ちょっと音楽好きがあつまった飲み会などに、このネタは使えます。
「ね、ね、自分死んだときにお葬式でどんな曲流したい?」って、誰かに聞いてみてください。以前、わたしは職場でそれを聞いたら、結構盛り上がり、(女の人ばかりだったのですが)みんな考えてみるわーって、考えてくれたりしました。
飲み会って、愚痴とかが多くなりがちですが、そういうのじゃなくて、誰でもしゃべる権利が平等にあって、誰も傷つかず、誰もが楽しい話題が望ましい。ま、いまは飲み会ほとんどないですけどな。
ちなみに、主人がおとこ同士で盛り上がるのは「動物はなにがいちばん強いか」だそうで…毎回そうとう盛り上がるそうです…暑苦しい。
すてきな音楽、ばんざーい^^