脂肪吸引
脂肪吸引≠ダイエット
まず最初に、脂肪吸引は痩せるために行うものではありません。BMIで30超える方はまず普通のダイエットをお勧めします。基本的に脂肪吸引は輪郭形成(contouring)になります。つまり部分痩せして形を整えることです。
逆に言うと、部分痩せは巷で色々ある運動とかでは無理です。減る時は全身で減ってます。脂肪がつきやすい部分、減りやすい部分があるのは確かですが、それをコントロールするのは無理です。
BMI30以上となると効果が感じられにくいことや麻酔等、手術の際のリスクも上がります。
輪郭形成
例えば大腿の脂肪吸引だと足が細くなるのはもちろん、臀部の下の方を採取すると脚が長く見えるようになります。
また、中身はを取ってもそれを包む皮膚はそのままなので弛みます。皮膚はある程度可塑性(元に戻る)があるので大腿では少ないですが、必要な場合弛んだ皮膚を切除したり、顔では糸リフトを併用(サクションリフト;suction/吸引 +リフト)したりします。
採取した脂肪を捨ててしまうのも勿体無いので、脂肪注入による豊胸など足したいところに使うのは一石二鳥です。
その他の方法
ハイフリニア注)、脂肪溶解注射、最近は副作用の奇異性脂肪過形成で有名になってしまった脂肪冷却(クールスカルプティング)、ステロイド注射などなど。昔は炭酸ガス注入なんてのもありました。今もあるみたいですが、効果は?と思ってます。
全て試したことあるわけではないので、評価を行うのは難しいです。特に炭酸ガス、脂肪冷却は全くしたことないので言及しませんが、ハイフリニアは侵襲も少ないので、おすすめしやすいです。脂肪溶解注射は人によりけりで、注射が痛いので積極的には勧めていません。ステロイド注射は痩せるというか脂肪含めて組織を萎縮させるので、効果はあります。
確実に効果あるのと採取量を調節しやすいのは圧倒的に脂肪吸引となるとは思います。
注)
普通のハイフと違いHIFUの機械のウルトラセルQ +という種類で可能な施術です。
最後に
たまに〇〇〇〇〇cc取りました!とかありますが、脂肪吸引は死亡まで至る医療事故が多い施術の一つです。大体、1回3000〜3500cc程度までと米国では決まってたりもしますので、くれぐれも無理せず安全な範囲で行ってください。