20人の戦士NCTの魅力-NCT NATIONを終えて-
NCT NATION : To The World
無事に5公演を走り抜けた9月下旬のいま
何を感じているだろう。
20人の輝かしい姿を記録に残すべきだと思い、筆を走らせている。
(紹介メンバー順不同)
テヨン
NCTのリーダー。NCTの登場は、彼の“顔”からスタート。1曲目はNCT U【The 7th Sense】に続けて、NCT 127【無限的我:Limitless 】で華々しく幕を開ける。まるでアンドロイドのような整った顔で圧倒し、シズニ・ウェイゼンニ(NCTファンの愛称)を沸かせる。ソロ曲【SHALALA】では、イテヨンコールが巻き起こった。NCT U【Call D】では、伸びやかな半音階の旋律を響かせる。カリスマ性に溢れたオーラを纏い、ラップ・ダンスともにトップレベル。しかしながら、無邪気な笑顔も忘れず、シズニ・ウェイゼンニからの熱い歓声に笑みを溢す姿も見られた。すべての公演で上の服を脱ぎ捨てるという芸風を見せつけ、その光景に驚くNCT DREAMのメンバーたちの可愛らしい表情を引き出してくれた男。日本語力もさらにパワーアップしていました。日本公演では、何度もユウタに話を振る気遣いも。さらに、仁川、大阪、東京と3パターンのヘアーカラーを楽しませてくれたエンターテイナー。
「NCTは永遠です。」
NCTのリーダーとして、よくここまでNCTを導き、守り抜いてきてくれました。たくさん気を張っていたと思います。本当にお疲れ様。そして、ありがとう。
ジャニ
圧倒的なモデル体型。どこにいてもすぐに見つけることのできるシルエットで魅せる豪快なパフォーマンスとその色気に目が離せない。しかし、話し始めると陽気な近所のお兄さん。NCT 127のメントでは、本国でも日本でもジャニが回していたのが印象的。おもしろさも兼ね備えたかっこいい男“ジャニーやっちまったにー”
ユウタ
日本公演4日間の主役は間違いなくこの男。シズニ・ウェイゼンニからのおかえり団扇をいくつも見ました。毎公演歓迎ムードが漂う中、ユウタはなるべく多くのシズニ・ウェイゼンニたちの“目”を見ているように感じた。すべての公演で、怪我で出演できなかったテイルのことを話し、拍手を求める。また、オーラスのメントでは「NCTという名前で活動してきた今はいないメンバーにも感謝したい」とルーカス・ショウタロウ・ソンチャンを示唆する内容を話す。彼の紡ぐ優しい言葉に包まれた会場は、いつにも増してあたたかいものであった。
クン
Way Vのリーダー。安定した包容力で歌い上げる伸びやかな歌声が魅力的。Way Vのかっこいい楽曲の中でも愛嬌を忘れない抜かりなさ。しかし、オーラスではブラウスのリボンを解くというこれまでにない攻めの演出で会場を沸かせた。
ドヨン
バラードの天才。地声から派生する透き通るような歌声で会場を感動を渦に。綺麗な空を見上げ、涙を浮かべる彼はとても美しいものだった。大きな歓声を浴びた時の嬉しそうな笑顔、楽しそうに歌う表情。彼は心の底から歌うことが好きなんだと。日本公演では、時間の関係上、全員メントではなかった。しかしながら、大阪、東京どちらにも長文の日本語メッセージをInstagramに載せてくれた心優しいキムドヨン。テイルパートもこなしたドヨンに拍手を。
テン
“妖艶”という言葉は果たして誰の為に。その答えは彼を見れば分かるのかもしれない。綺麗な鼻筋、輪郭、切れ長の目。メインダンサーらしいセンターに立った時の風格。ウェーブのしなやかさ。全てが美しく、色っぽい。しかし、パフォーマンスの時々で見られる愛嬌や、話し始めるとパフォーマンスからは考えることのできないフワフワ、いやふにゃふにゃ具合がとてもギャップであった。
ウィンウィン
日本へよく来たね。圧倒的なビジュアルの高さ。モニターに映るたびに全てのシズニ・ウェイゼンニたちが声を上げていた。メンバーさえも虜にするウィンウィンのかわいさと美しさは、同じ人間界に住んでいるのか疑うほどであった。正直、あまりの画力に記憶が飛んでいる。
ジョンウ
オーラスでは「わたしはひき肉でーす、なぁぜなぁぜ?」を披露してくれたジョンウ。NCT 127では、完全にネタ枠芸人だが、今回は少し控えめだった彼。しかし「ユウタァ」は圧倒的な存在感を放っていた。NCT U【BOSS】では、彼のキーリングパートを誰もが大切に見守っていた。
マーク
NCT DREAMリーダー。NCT 127のメイン。NCTの代表。そう述べてしまっても、誰もが納得してくれるはず。2つのグループを兼任し、数多くの楽曲に参加するマークは出演も必然と多くなるが、それぞれ細かく消化していた。すべての公演に変化を加え、同じ公演が一つとしてないのが、彼の魅力。MARKとしての魅せ方、そのグループでの立ち位置。全てを理解してパフォーマンスに挑む姿勢は、天才的なものとこれまで地道に努力してきた証だといえる。NCT U【Misfit】では、圧倒的なラップを見せつけ、会場をさらに熱くする。同じくNCT U【RESONANCE】の冒頭では、NCTメンバーの名前がバックスクリーンに流れる中で、堂々と立つその姿はNCTの代表だった。「7年間、ずっと応援してきてくれてありがとう」全ての公演でそう告げるマーク。7年間、応援したくなるような精力的な活動をしてきてくれてありがとう。
シャオジュン
造形美。バラードを前にしてセットで頭を打つという不憫さも健在。大阪1日目では、ジャケットの前ボタンを開け、美しい肉体美も披露。韓国公演では、機材トラブルが起こり、Way Vの持ち時間が長くなったが、瞬時にトークを回すタレント精神は圧巻であった。また、大阪2日目は、雷雨が襲う。しかし、シズニ・ウェイゼンニを安心させるような優しい言葉かけをし、会場を和やかな雰囲気にさせてくれた。相変わらずヘチャンのことが大好きなようで、愛の光線を送っていた。
ヘンドリー
ヘンドリーはディズニープリンセスという話は、実話であった。動きがとてもスマートであり、気品あふれる王子様の奏でる低音ボイスは、より一層音楽の深みを増す。Way V【Phantom】の骨の髄まで響き渡る低音ボイスがいつまでも耳に残っている。
ロンジュン
妖精?天使?彼は一体どちらなのか今回も答えが出せなかったが、天上へと伸びていく儚くやわらかい歌声は、よく晴れた夜空に輝く星のように美しい。NCT U【My Everything】は、彼の歌声がぴたりとハマる。愛嬌を見せつけながらも、大阪2日目ではハーフアップで登場するなど、美しさと気品を兼ね備えた純粋少年だった。
ジェノ
その肉体美に熱い歓声が止まらない。身体を生かした存在感のあるダンスと、力強いラップでシズニ・ウェイゼンニを魅了する。ジェミンに心を許しまくるジェノは今回の公演でもノミン絡みが多く、非常にありがたかった。一生仲良しでいなさい。
ヘチャン
NCT 127・NCT DREAM兼任メンバー。今回の公演は、NCT 127のイヘチャンを多く見ることができた気がしている。NCT U【PADO】では、脚の長い彼が得意の細身パンツに短めのジャケットで登場。骨格の良さが生かされたセクシーな振り付けで魅了した。ジャケットから覗く綺麗な腕がちらついた時には── 既に手遅れシズニ・ウェイゼンニの姿を数多く確認した。ブレない高音パートは、唯一無二であると言えるだろう。“天才アイドルイヘチャン”、恐るべし。
ジェミン
「ぼくはかわいいうさぎちゃん🐰とねこちゃん🐱です!!」今回も特盛で愛嬌を振りまく完璧アイドルナナちゃんであったが、オーラスではジャケットを脱ぎタンクトップ姿に。可愛さとは裏腹に、逞しい腕に男らしさを感じた。「日本シズニのみなさんいつも大好き〜!」と積極的に愛でてくれる彼は今回も健在。NCT DREAM【BOOM】では、シズニ・ウェイゼンニが来るぞ来るぞと待ち望む。あれほど静かな空間は、これまでにあっただろうか。そこから放たれる“ icream”は甘くて溶け落ちてしまうセリフであった。
ヤンヤン
ピンク髪で登場したWay Vのマンネ。NCT U【Kangaroo】では無邪気な笑顔を見せ、会場はヤンヤンかわいいムード全開に。しかしながら、NCT U【New Axis】では、テヨンマークに肩を並べ、ラップパートを見事に歌い上げた。
チョンロ
しなやかな歌声。暗転後、彼の歌い出しで始まるNCT U【Interlude:Oasis】では、あまりにも自然にシズニ・ウェイゼンニたちをチョンロの世界へと誘う。NCT DREAM【Broken Melodies】のラスサビでは、チョンロの高音パートが光る。バラードのみならず、その伸びやかで深みのある彼の歌声によって、音楽の厚みが増すのがよく分かる。キーポイントとなるテイルパートも難なくこなす実力者であった。
チソン
“NCTのマンネ”この響きからは想像することができないほどの低音ボイス。整ったシルエット。長い前髪から見え隠れする目力。キレの良いダンス。そして、“あの”衣装を提案したスタイリストに金一封したい。身体にピッタリと合ったトップスから覗く腕。オーラスでは、チャックを下す男らしい姿にシズニ・ウェイゼンニたちは思わず発狂。チソン、今日も月が綺麗ですね。
ジェヒョン
圧倒的なオーラ。ジェヒョンがスクリーンに映し出されるたびに、シズニ・ウェイゼンニからは思わずため息の混ざった歓声が。一目見れば、離れることのできない目の美しさ、凛々しい眉毛に、きめ細やかな白肌。存在感のある男らしい骨格。彼の生まれ持ったビジュアルで会場の温度を上昇させる。前半のNCT U 曲では、立て続けに出番があったが、ぎゅっと目を閉じ、力を込めて歌う姿は、音楽と対話しているようだった。声量があり、決してブレることのない安定した歌唱力が魅力である。また、NCT U【PADO】では、カメラに熱い視線を送る姿も。聴かせたい、魅せたい、が分かりやすい彼らしい立ち振る舞いであった。また、イヤモニを外し、シズニ・ウェイゼンニの声に耳を傾ける仕草をする彼の表情は、とても良い顔をしていた。NCT DOJAEJUNG【Perfume】では、腰のグルーヴで沸かせる。NCT U【RESONANCE】では、大サビでセンターに立ち、NCTの顔として君臨していた。敬礼のポーズは誰もが記憶に残っているだろう。しかしながら、メントでは、ジェジェジェのジェをもちもち笑顔で披露。彼のマイペースさが滲み出るトーク中は、ゆっくりと日本語を話す姿が見られた。なかなか見ることのできなかったクチルズの絡みをすべての公演で確認。ウィンウィンに向ける笑顔は、7年以上の友達ならではなのだろうか。他のメンバーよりも、戯れあいの少ないジェヒョンだが、ウィンウィンには自分から肩を組みにいく姿が。また、ナジェミンにキスをされるというシーンも。弟たちを可愛がりながら、テヨンやドヨンなど兄たちへの弟テレパシーも忘れてはいなかった。彼も出演数が多いメンバーの1人であり、大事なパートで中心を担う人物である。最後まで、スマートに走り抜けてくれてありがとう。
テイル
元気かな。天才的なテイルの歌声を全シズニ・ウェイゼンニに聴かせたかった、聴きたかった。これが本音ではあるが、参加楽曲の多さからも実感するテイルの存在の大きさと、テイルに向けられた沢山の愛を感じる公演であった。いつか、NCT全体で戻ってくる時が来たら。その時は、テイルにしか出せない美しい歌声を思う存分響かせてほしい。待っているね。
NCT DREAM
グループ出演のトップバッター。【Broken Melodies】で幕開けした。本国公演では【Hot Sauce】が2曲目に。これがものすごい歓声で、まさしくhotな空間であった。日本公演では、日本デビュー曲【Best Friend Ever】を披露。ポップな音楽が、NCT DREAMらしさを引き出してくれた。ロンジュンが、“なんでもないや”を歌唱するなど、日本ならではのメントも魅力的。他のグループには負けない“可愛さ”を愛嬌で見せつけた7ドリは、大盛況であった。
WayV
ガラッと印象を変える魔術師グループ。差し出された手を握ってしまえば、そこは沼なのか── 【Kick Back】【Nectar】【Love Talk】【Phantom】全て彼らのためにつくられ、彼らにしか消化できないパフォーマンスであった。しかしながら、そのダークで怪しげな雰囲気は、メントによって払拭される。終始穏やかで、おしゃべりが大好きな仲良し6人がそこにはいた。パフォーマンス中には出ないであろう可愛らしい姿も惜しみなく見せてくれた。
NCT127
テイルが本来いるであろう立ち位置を空け、8人が横並びで登場。この圧倒的なオーラは、NCTの中で先陣を切りスタートした9人(10人)のこれまでが蓄積されたNCT 127というグループが持つものなのだろうか。NCT 127の代表曲となった【Kick it】で始まるパフォーマンスは圧巻。本国公演では【Ay-Yo】日本公演では日本デビュー曲【Chain】が披露された。日本では初披露であった【2baddies】も含め、会場のムードが、ギアチェンジされたのが感じ取れるほどの大きいコールが続いた。今回は、本国公演だけではなく、日本公演でも強くそれを感じた。日本シズニ・ウェイゼンニたちの綺麗に揃えられたコールはとても美しく、彼らの耳にも届いていただろう。メントでは、笑いも取り入れながら終始明るい雰囲気で進行されていた。オーラスでは、ユウタによる「ツアーできたらな〜」で会場はざわつく。責任を取ってくれ。ツアーしよう。また、大阪2日目では、直前まで何度も大きな雷が鳴るほどの豪雨に見舞われたが、彼らの登場と同時に、分厚い雲たちは疾走していった。晴れ男集団を見せつけたNCT 127最高でした。
(NCT NATIONで情報解禁した10/6カムバ“Fact Check”にも期待したい)
【Baggy Jeans】
やはり別枠で書くべきだろう。7年ぶりに帰ってきた【The 7th Sence】メンバーによるカムバ曲。今回の全体アルバムの中で、一番の盛り上がりであった。シズニ・ウェイゼンニたちと同じ視線になる寝転がりテヨンの囁きはたまらない。成熟した5人のしなやかな動きと、ヒットの強い振付。マークの“Yeah,boy”には誰もが興奮を覚えたはず。余裕のあるパフォーマンスに掛け声もヒートアップした。メントでは、楽曲にある振付で帰ろうと提案したり、サビ部分を一緒に歌ったりと、コールアンドレスポンスのある安定したトークが繰り広げられた。
思い出すだけで幸せな気持ちになれる公演。
ライブチケットは果たしてあの値段で良かったのだろうか。さまざまな疑問が浮かぶが、これまでに感じたことのない満足感を得られた。
ライブが終わってしまった喪失感よりも、受け取った幸福感の方が何倍も、何十倍も大きいことに気づくのだ。
やっと開催されたNCT全体のコンサート。惜しくも全メンバーでのパフォーマンスとはならなかったが、またいつか。彼らと、彼らのことを愛するシズニ・ウェイゼンニたちが一同に集まるこの空間にまた立ち会えるなら、これほど幸せなことはないと強く思う。
音楽と向き合う姿、音楽を心から楽しむ姿を見られるのは、ライブの醍醐味であろう。
彼らがNCTの音楽を愛し、歌い続ける限り
NCTという巨大な勢力が、今後もグループの本質を貫き、世界に挑戦し続けていくことを期待している。
Beautiful(美しい)Golden Age(黄金時代)を生きるNCTに出会えたことに感謝して。
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