100種類の運動ゲームで「楽しんでいたらいつのまにか体を動かしていた」~ TANOTECH社を訪問! 日本ゲーミフィケーション見聞録vol.4
11/12(火)午後、平塚の「TANOTECH」を訪問。三田村勉社長に、自社開発した福祉リハビリテーションシステム「TANO」のお話をお聞きました。
TANOTECH株式会社
http://tanotech.jp/
リハビリや運動促進は「必要だが面倒臭くてやらないこと」の一つ。その問題を、モーションセンサーを使った、200種類余りの運動ゲームで「楽しんでいたらいつのまにか体を動かしていた」と解決する「TANO」を開発しました。TANOの名前は”楽(たの)”しむ。国内のみならずアジア圏で販売を展開し、300台余り出荷済み。
きっかけは、母の認知症、その手助けを体感ゲームで出来るのではと考え開発を始める。ゲームなので「楽しんでいたらいつのまにか体を動かしていた」、見物客によりTANOの周りに笑顔のコミュ二ティが広がる。高齢者施設で実際に試しながら調整しているので、満足度が高い。
実際に10数種類のゲームを体験しましたが、どれも1-2分で終わるミニゲームなのですが、分かり易くて、操作しやすい。運動・発声・脳活性化トレーニングが楽しめました。
元ゲームクリエイターとして思ったのが、Kinectのカメラセンサー、音声センサーをうまく使って、多彩なアイデアでシンプルだけど面白いゲームを開発している所がすばらしい。
特にすばらしいと思ったゲーム2つは、
「とざん」。入力があると動画が進むシンプルシステム。が、入力は画面に合わせて、散歩なら足踏みでも、路面電車なら電車ゴッコの動き(写真上)でも、ダイビングなら平泳ぎの動きでもOK。コンテンツが変更できるので、お年寄りにカメラで動画撮影した、思い出の風景を見せてあげることもできる。
「つり」。ウキが沈むまで動いてはいけない、じっと我慢。タイミングを見計らって動くと魚が釣れる。パーキンソン病リハビリにも効果がある。
私も新ゲームを提案、「千手観音ゲーム」。デプスが面白い。内容は後日。笑
今後は、大学や専門学校と連携して、学生に開発のチャンスをあたえたい。ミニゲームをぞくぞく追加したい、そのゲームはすぐに施設で試遊させられるので、学生の自己肯定感も高められる。
が、こんなに素晴らしいものが拡がっていかない日本国内も問題点もお聞きしました。より高齢者人口が増え、より健康寿命が大切になる今後、健康ゲームが活用できる、日本にしていきたいと深く思いました。
三田村社長は、岸本が運営委員を務める第8回シリアスゲームジャム(12月8,14,15日)にも参加予定です。
#jgamifa #gamification #ゲーミフィケーション
執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表理事 賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/
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