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続・バイオーム様インタビュー(前半)『コロナ明けによる変化と生き物への興味』編

一般社団法人日本ゲーミフィケーション協会の田中(以下、JGA田中)です。今回は、株式会社バイオームの代表取締役である藤木庄五郎さん、事業部 企画・運営の山中利郎さんと座談会をしてきました!
7ヶ月前は「勝手にゲーミフィケーション大賞2022」の大賞インタビューということで、オンラインで取材させていただきましたが、(https://note.com/jgamifa/n/na7a2450015ca) 本日は協会代表の岸本(以下、JGA岸本)とともに、京都の会社に実際におじゃまいたしました。なお、『いきものコレクションアプリ Biome(バイオーム)』の詳細については前回記事をご覧ください。

今回、テーマ毎に2回に分けてアップします。最初のテーマは『コロナ明けによる変化と生き物への興味』です。季節によって投稿内容の変化、コロナでユーザー数や行動の変化、生物への興味、興味を持つことの大事さについて話しています。
2回目のテーマは、『収益性とエコシステム』です。マネタイズポイント、生物生息データの使い道、今後の構想についてお話を伺いました。

エントランスを撮影する岸本代表

藤木さん:
本日は、大変暑い中お越しいただき、ありがとうございます。

山中さん:
送っていただいた「勝手にゲーミフィケーション大賞2022」大賞の賞状は、こちらに飾ってあります!


飾っていただいた、「勝手にゲーミフィケーション大賞2022」大賞の賞状

JGA岸本:
ありがとうございます。前回のインタビューから7カ月経ちコロナも収まりかけている中での、進展についてお聞きしに来ました!
今は夏真っ盛りですが、「Biome(バイオーム)」の投稿には、季節による変化のようなものはあるのでしょうか?

藤木さん:
結構あります。夏はカブトムシに代表される「昆虫」。春は桜などの「植物」。冬は渡り鳥などの「鳥」が多いですね。

JGA岸本:
コロナが一旦落ち着いてきたこのタイミングでの、変化はありますか?

山中さん:
コロナ禍の最中でも、ユーザー数は増えました。現在も増え続けています。

藤木さん:
コロナ禍では、近所の公園からの投稿が多かったようですが、
最近では、旅行先やキャンプ等の出先からも投稿が多いようです。

JGA岸本:
投稿種に京都と他地域の違いのようなものはありますか?京都にしかいない生き物とか。

藤木さん:
京都にしかいない動植物というのは、おそらく…、いないですね。

JGA田中:
自分は先ほどまで京都水族館…、の隣(鉄道博物館)にいたのですが、オオサンショウウオはどうなのですか?

宝ヶ池付近の岩倉川にいたオオサンショウウオ?らしき写真

藤木さん:
オオサンショウウオは西日本にはけっこうどこにでも生息しているのですよね。
強いて言えば、京都は歴史が長いので、歴史に絡めて栽培されている植物はいろいろあるかと思います。例えば、葵祭に絡めて希少種であるフタバアオイ(双葉葵)がよく栽培されてたり、祇園祭の厄よけちまき用のチマキザサ(粽笹)が大事にされていたりですね。

JGA田中:
観光客が京都の路地でフタバアオイやチマキザサといった希少種を見つけて、その上でアプリに投稿すると高いレア度が割り当てられるなんて、とてもエキサイティングな体験ですね!これはただの科学や生物学の学習に留まらず、地元の歴史や文化にも深く触れる機会を提供してくれるので、「バイオーム」は現地の自然環境だけでなく、そこに息づく歴史や文化までをも繋げることができる貴重なプラットフォームですね。特に、京都という歴史ある土地でこのような体験ができるとなると、それは単なる観光以上の価値があると思います。

JGA岸本:
ところで、Biomeを作っている藤木さんたちの一番好きな生き物動物って何ですか?

山中さん:
私は、親が漁師だった影響もあってか、魚が好きですね。特に太刀魚が好きです。見た目がかっこいいですし、食べても美味しい。よく大阪湾に釣りに行っていました。大きいのだと1mを超えるものがよく釣れました。

藤木さん:
断然、カエルが好きですね!大きければ大きいほどいいですね。
実はこの裏でも飼っています。両生類全般好きですね。

社内で飼育されているかわいい蛙さんたち

JGA田中:
自分もカエルは好きで、毎年家に野生のカエルが遊びにくるので、楽しみに待っています。
年々大きくなって、でも突然小さい子が来るようになる年もあるので、親子代々、うちに来ることが受け継がれているのではと思うと、愛おしいです。

JGA岸本:
私は鳥が好きですね。この前、目黒川でカワセミを見たんですよ。あれはなんで派手なんでしょうね?派手というのは目立つということなので、天敵に狙われやすくなると思うのですが。人間には人気なんですがね。人間に気にいられていいことあるんでしょうかね?

藤木さん:
猫がそうかもしれませんね。猫は人間に可愛がられるように進化したかのように可愛い仕草しますよね。そもそも可愛いってなんでしょうね?パンダも可愛いと言われていますが、なぜでしょうね。ヒヨコは可愛いと感じますが、鶏になると可愛いとは感じないですね。
小さい時に可愛いということに意味があるのでしょうね。その方が、生存確率が高くなるんでしょうか。

JGA田中:
鳥いいですよね!よく野鳥観察しています。
自分が野鳥に興味を持っているのは、高校時代の生物の先生が大きく影響しているのだと思います。先生は野鳥の会に所属していて、よく授業の一環として生徒を連れて学校近くの公園で野鳥の観察や植生の調査をするフィールドワークを行っていました。

藤木さん:
親なり先生なりが興味をもたないと、子どもは興味を持てないですよね。

JGA田中:
確かに、親や先生が興味を示さない限り、子どもたちも興味を持つきっかけが少なくなると思います。「バイオーム」はアプリを通して親子や先生と生徒が一緒になって現地で植物や動物を探すことは、まさに共有の学習体験となるので、それが興味や知識の「引き出し」を増やす良い機会になりますね。興味があると知識が身につきやすくなり、また知識があれば新しい興味が生まれるのだと思います。この体験を得られる「バイオーム」は、その両方を育む素晴らしいプラットフォームですね!単に自然を観察するだけではなくて、地域の歴史や文化にもつながっていく、これほど多角的な学びの場を提供してくれるアプリは珍しいと思います。

※きっしーぐまが、あとから調べてくれました!
☘️今年のNHK大河ドラマの主人公の家紋と言えば、ミツバアオイ。でも、ミツバアオイは、実際には存在しないみたいだよ。でも、四つ葉のクローバーみたいに、まれにフタバアオイが三つ葉になるみたいだよ
🐱「猫が人に可愛がられるって、科学者たちもよく研究してるんだよ。実は、猫は昔から人々が大切にしてる作物を食べるネズミを追い払っていたんだ。そのお礼に、人たちは猫に食べ物を提供していたっていう話があるよ。ただ、すべての猫が人懐っこいわけじゃないから注意してね。」

🐼「パンダを含む、多くの動物や人間の赤ちゃんが可愛いと感じるのには理由があるんだ。大きな目や丸い顔、短い手足といった特徴は、大人たちが保護したくなる感じを引き出すんだ。これが生き残りや子孫を増やすために有利なんだよ。さらに、パンダの白黒の模様は、自然に溶け込むカモフラージュとも言われているんだ。」

🌈「南の地域で人や鳥がよく派手な色をしているのは、その地域が暖かくて多くの種類の生物がいるからなんだ。目立つためには派手な色や形が有利だとされているよ。暖かい地域では人たちも社交的なことが多く、それが派手な服装や装飾が文化的に受け入れられる一つの理由なんだ。」

インタビュー(後半)『収益性とエコシステム』編へと続く

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執筆:日本ゲーミフィケーション協会 田中


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